ディズニー映画の「メリー・ポピンズ」を知っていますか。主人公は魔法の使える「乳母」で、現実ではありえない陽気な話です。こんな映画を楽しんだ古き良き時代を懐かしがっているように聞こえるかもしれませんが、実は違います。私が求めているのは、現実的かつ楽観的な将来のビジョンをもつ人です。メリー・ポピンズが、ひと匙の砂糖があるだけで苦いお薬も簡単に飲めると教えるように、嫌なことの中にも肯定的な一面があることを示してくれる、陽気で創造性豊かな人が大好きなのです。

ダビデも同じ趣旨のことを語りました。「主のさばきは…蜜よりも甘い」と歌っています(詩19:9-10)。「真理が甘い」などと言う人はめったにいません。たびたび耳にする言葉はむしろ、「真理は苦くて飲み込めない」というものです。しかし、間違いを正そうとするなら、真理は薬以上に有効です。また真理は、病気を予防する食事でもあります。食事ですから、予防接種とは違います。お腹いっぱい食べたくなる、グルメ顔負けのごちそうです。 「主のすばらしさを味わい、これを見つめよ」と聖書は語ります(詩34:8)。

「イエスその御名はうるわしい…」と歌いながら、主を信じる信仰が無味乾燥であるかのように振る舞っていないでしょうか。高慢なプライドに毒されていない純粋な真理は、霊性を求める心には、さわやかで甘いものです。私たちは、その真理を世界中に届けていく特権にあずかっています。