デイビッド・ディラード氏は、若い建築家たちが顧客の必要を理解できるようにと、彼らに「宿泊体験」をさせました。USAトゥデイ紙によると、彼らは80代や90代の人たちの身体の状態を再現して、パジャマ姿で24時間、高齢者住宅で過ごしたそうです。耳を聞こえにくくする耳栓をし、指が動きにくいようにテープを巻き、視力の問題を再現するメガネをつけました。ディラード氏は語ります。「最大の収穫は、彼らが10倍も大きな心の持ち主になって帰ってきたことです。彼らは高齢者たちとふれあい、苦境を理解したのです。」

イエスはこの地上で33年間歩まれ、人間であることを体験されました。イエスは、私たちと「すべての点で同じように」なられたので(ヘブ2:17)、この地上で人間の身体をもって生きるとはどういうことか、十分に理解されました。イエスは、私たちの人生の苦闘を理解され、思いやりと励ましをもって、共に歩いてくださいます。

「主は、ご自身が試みを受けて苦しまれたので、試みられている者たちを助けることがおできになる」と聖書は語ります(ヘブ2:18)。イエスは、十字架を避けることもできましたが、天の父に従われました。そして、自らの死によってサタンの力を砕き、私たちを死の恐怖から解放してくださいました(14-15節)。

どんな試みにも、イエスは私たちと共に歩み、勇気と、力と、希望をくださいます。