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慰めへの誘い

米国のケネディ大統領が暗殺されたとき、ジャクリーン夫人のもとには、数週間で百万通近くの手紙が世界中から届いたと、ジェイ・ムルヴァニーとポール・デアンジェリスは、著書「ディア・ミセス・ケネディー」の中で記しています。それらの一部は、国家元首や有名人、また親しい友人からのものでしたが、他の多くは一般庶民から送られたもので、宛名は「ワシントン ケネディ夫人」や「米国 大統領夫人」のようになっていました。この人たちは、彼女に弔意を表し、その悲しみを共有したかったのです。

そばにいる

コネチカット州の小学校で、20人の児童と6人の教職員が犠牲となる殺傷事件が起こり、国中を震撼させました。事件のことが人々の頭から離れず、さまざまな問いが脳裏を駆け巡りました。どんな人物が、どんな理由で…同様の事件が繰り返されないためにはどうしたらいいか…事件に巻き込まれながらも生き残った人たちのケアは…。このような混乱の中、ある異色の一団が訪れて、光明を灯してくれました。それは、シカゴからやってきた犬たちです。

神は知っておられる

友人のキャシーは、航空便リアルタイム追跡サイトFlightAwareを使って、夫のチャックが操縦するシカゴ行きの小型機の運行状況をチェックします。チャックがいつ離陸して、どこを飛行しており、いつ着陸するのか、数回クリックすれば正確に調べることができます。

順送り

長い間、人を見てきて気づいたことは、苦しみを体験した人たちは、苦しんでいる人たちにすぐに手を差し伸べるということです。子どもを亡くして苦しんでいた若い夫婦に手を差し伸べたのは、自分たちも子どもを亡くしたことのある夫婦でした。収入の当てを失った夫婦に即座に手を差し伸べたのは、過去に家や家財を差し押さえられ処分されてしまった夫婦でした。私は、互いに支え、互いに励まし合うキリストのからだを何度も目にしてきました。このクリスチャンたちは学びました。自分の辛い体験を用いて、同じような困難の中にいる人たちに手を差し伸べることができるのだと。

パパ、心配しないで

昨年の夏、私たち夫婦は小児ガン撲滅の研究基金に寄付するために、自宅の庭を開放してコンサートを催しました。ところが当日の天気予報は雨でした。そこで私たちは、コンサート開始のたった数時間前、100名を超える参加者一人ひとりに電話をして、会場を変更すると伝えました。私たち家族や親しい友だちは、会場飾りや機材、食べ物などを我が家から教会の体育館に急いで移動しようと働きました。そのとき、娘のロージが夫のところに駆け寄って抱きしめると、「パパ、心配しなくていいわよ。私たちがついてるから」と言いました。子どもや孫たちを代表して励ましてくれたのです。

そのことばを聞いて、私たち夫婦は慰められました。彼らが「私の目はあなたの目。私の手はあなたの手。とりこぼしややり忘れがあったら、私がすくい上げるから心配ご無用」と言ってくれていると分かり、自分たちがひとりでないことを再確認したからです。

イスラエルの民が奴隷となっていたエジプトから逃げ出したとき、パロは戦車と騎兵を送って追跡しました(出14:17)。しかし、「神の使いは…雲の柱は彼らの前から移って、彼らのうしろに立ち」ました(19節)。神はこうしてひと晩中彼らを守られたのです。翌日、神は紅海の水を左右に分けられ、彼らはその中を安全に渡っていきました。

神は私たちにも、心配するなと言われます。聖書は「神が私たちの味方なら、だれが私たちに敵対できるでしょう」(ロマ8:31)と語っています。

恐れを覚えるとき

長男が生まれたときは大変な難産で、30時間以上もかかりました。その日の医師は妻の担当医ではなく、代理の医師だったので、妊娠中の経過をよく知りませんでした。その結果、緊急帝王切開を行う決断をするまでに時間がかかりすぎました。息子は大変な状況を経て深刻な状態で生まれてきたので、すぐに新生児集中治療室に入れられました。ところが、この小さな命が難産によって引き起こされた深刻な症状を乗り越えていくために、医師ができることは何もなかったのです。しかし、神のあわれみにより、息子は回復していきました。

あれほどの恐怖を味わったことは、後にも先にもありません。私は、集中治療室のベビーベッドのかたわらで凍りついていました。しかし、祈り心で神に語りかけるなら、神がそばにいてくださるという確信がありました。

人生で恐れを覚えるとき(そのほかのどんな時にでも)、神のご臨在を実感し、神が心配していてくださると分かるならば、痛んでいる心に大きな慰めが与えられます。詩篇の作者であるダビデは、「たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです」と賛美しました(詩23:4)。

恐れに圧倒されるときでも、神はそばにおられます。神のなぐさめは、試練の谷を抜けるまでずっと一緒に歩んでくださいます。

より良い場所

1年で聖書を!
◆ 詩篇37-39
聖書のみことば 黙示録21:4-11
 
神は彼らとともに住み、彼らはその民となる。―黙示録21:3

友人のマーシは義父が亡くなったあと、彼の好物のパイナップルサラダを作るのを止めてしまいました。ある日、彼女の幼い息子が、どうして最近、パイナップルサラダが食卓に上らなくなったのかと尋ねると、マーシは答えました。「おじいちゃんを思い出して悲しくなるからよ。

嵐が襲ったとき

1年で聖書を!
◆ レビ記8-10
聖書のみことば ローマ8:26-30
 
すべての慰めの神がほめたたえられますように。神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。―Ⅱコリント1:3-4

ハロルドとキャシーとふたりの息子は、ミネソタ州の森林で竜巻に遭遇しました。数年後、キャシーはその体験を話してくれました。

家が恋しい

1年で聖書を!
◆ 創世記16-19
聖書のみことば ピリピ1:21-30
 
私は、その二つのものの間に板ばさみとなっています。私の願いは、世を去ってキリストとともにいることです。実はそのほうが、はるかにまさっています。―ピリピ1:23

息子のスティーブンは、幼い頃に1週間のサマー・バイブル・キャンプに行きました。しばらくすると「クラウダーのママとパパへ」と書かれた手紙が届きました。そこには「お願いだから、今日僕を迎えに来て」とだけ書かれていたのです。手紙が届くには何日も必要で、迎えに行けるのはそれ以上に先のことでしたが、もちろん幼い息子には理解できません。彼は家が恋しくて、パパとママに会いたいとひたすら願いました。子ども心にさぞや辛かったことでしょう。