Month: 6月 2019

新しいレンズを通して

近視なのに眼鏡を嫌がる18歳の私に、父は「木は緑のかたまりじゃなくて、葉っぱの一枚一枚が見えるよ」と言いました。その通り。眼鏡は世界を美しく変えてくれました。

サメがかまないとき

子どもたちはワクワクしていましたが、私は不安でした。旅行で訪れた水族館には、小さなサメに触れられる水槽がありました。私はかまれたりしないのかとスタッフに尋ねました。すると、サメは十分すぎるほどエサをもらったばかりだと言われました。空腹でなければ、かまないのだそうです。

神の迂回路

神に「ノー」とか「今は違う」と言われたら、がっかりします。神の導きを感じていたならなおさらです。牧師になった頃、自分の得意分野と教会の必要が一致している就職先がふたつ浮上しました。ところが結局、どちらも流れてしまいました。二度の失望の後、別の打診があり、数名の候補者の中から選ばれました。そして、13年間、その教会で牧師として仕えました。

紐をほどく

赦しは癒すと教えているキリスト教団体が寸劇をしますが、そこでは、傷つけた人と傷つけられた人は、背中合わせに紐でくくられています。何をするにも、誰かが張り付いています。この紐をほどけるのは、傷つけられた人だけです。赦して紐をほどかなければ、自由になれません。