ベンジャミン・ウエスト(1738-1820)は、子どもの頃、姉の絵を描きましたが、お世辞にも上手いとは言えませんでした。しかし、母は彼にキスをして大いに褒めました。後に、そのキスが自分を画家にしたと語っています。認められると力が出ます。ウエストは米国を代表する偉大な画家になりました。

この話から思い出すのは、パウロとバルナバです。パウロは初め、仲間に信用されていませんでしたが、バルナバは彼の信仰を認めました。彼が教会に受け入れられたのは、バルナバのおかげです(使9:27)。バルナバは、アンテオケの若い教会を励まして「使徒の働き」の中で最も影響力のある教会に成長させました(11:22-23)。また、バルナバとパウロの尽力によって、エルサレムの教会は、異邦人の教会を認めました(15:19)。初代教会は色々な意味で、認め、励ますことで前進したと言えます。

私たちも同じです。肯定的なことを言えば励ましたと考えがちですが、それだけでは永続的な力になりません。真の励ましは、個人の人生や教会の形成のために、神が用いられる器です。

励ましを実感した瞬間のひとつひとつを神に感謝し、それを人にも届けるように努めましょう。