米国の第41代大統領の妻、バーバラ・ブッシュ夫人は亡くなる前、「私はイエスが私の救い主だと信じているので死は怖くありません」と言いました。この確信は強い信仰を表しています。死ぬ時でさえ神の平安に包まれていました。

紀元1世紀、エルサレムにいたシメオンもイエスのおかげで深い平安に包まれました。聖霊に導かれて宮に行くと、マリヤとヨセフに連れられた赤子のイエスに出会ったのです。3人は当時の教えに従って、イエスの割礼のために来ていました。シメオンのことはあまり知られていませんが、ルカによると「正しい、敬虔な人で、イスラエルの慰められることを待ち望んでいた」とあります。聖霊が彼にとどまっていましたが(ルカ2:25)、イエスを見るまでは全き平安(シャローム)を経験していませんでした。

シメオンはイエスを腕に抱き、満たされて神をほめたたえ「今こそあなたは、あなたのしもべを、みことばどおり、安らかに去らせてくださいます。私の目があなたの御救いを見たからです。御救いはあなたが万民の前に備えられたもので」すと賛美しました(29-31節)。彼は全世界の希望を見たのです。

私たちも約束の救い主、イエスの生涯と死、復活を祝いつつ、神の平安を喜びましょう。