アジア系の銀行の面接試験では「成功を定義し、それを成し遂げる方法を述べてください」という質問がよくあるそうです。シティバンクのシンガポール支店のCEOは言います。「その人の成功に対する動機付けが知りたいのです。そうすれば、その人の芯の部分、そして価値観を知ることができます。」

では、神は何と言われるのでしょう。第一サムエル記16章1-13節には、神がイスラエルの王の任命に預言者サムエルを遣わされた顛末が記されています。そのとき神は「人はうわべを見るが、主は心を見る」(Ⅰサム16:7)と語られました。

サムエルは7人の候補者に接しましたが、全員失格でした(8-10節)。選ばれた人は8番目の候補者、エッサイの末息子ダビデ、実績を見れば最も不適格な人でした。しかし、彼は神の最も重要な条件を満たしていました。「わたしはエッサイの子ダビデを見いだした。彼はわたしの心にかなった者で、わたしのこころを余すところなく実行する」(使13:22)と言われたとおりです。

資格や知識は重要ですが、正直、言行一致、誠実、謙虚という品性を軽視してはいけません。神に用いられたいなら、教養や技術や知識を増やすように努める一方で、神のみこころである尊い品性を追い求めなければなりません。