Month: 2月 2021

朝ごとに新しい

弟のポールは重度のてんかんを患い、10代になるとさらに悪化しました。夜間の発作は6時間以上も続き、当人にも両親にも耐え難いものでした。医師は一日の内の数時間は意識のある状態を確保しながら発作を抑える方法を模索しましたが、うまくいきません。両親は「神よ、神よ、助けてください!」と泣きながら祈りました。

キリストにしがみつく

チャールズ・ブロンディンは、1859年の夏以来、何度もナイアガラ瀑布の綱渡りに成功しました。ハリー・コルコードを背負って渡ったこともあります。その際、彼は言いました。「上を見ろ。君はもうコルコードではなくブロンディンだ。俺が揺れる時は一緒に揺れろ。自分でバランスを取ろうとするな。そんなことをしたら、ふたりとも死ぬぞ。」

恐怖に立ち向かう

ウォーレンは牧師として小さな町に赴任し、教会運営は順調に進んでいました。ところが、突然、地域の住民のひとりがウォーレンの反社会的な行為をでっち上げ、地元の新聞社に持ち込みました。同様の内容のチラシも印刷し、全戸に郵送するといいます。彼は妻と懸命に祈りました。もし、皆がこの嘘を信じたなら、彼らの人生はおしまいです。

強さ

大きな木箱を組み立てる職人に、12歳のアルバートは尋ねました。「シンガーマンさん、なぜ泣いているの?」職人は答えました。「誰だって泣くさ。おやじもじいさんも泣いていた。」名作ドラマ「大草原の小さな家」の一場面です。職人は少年に優しく語ります。「棺を作るとき、涙はつきものだ。泣くのは弱虫だと言って泣かないやつもいるが、わしは素直に泣けてこそ一人前の男だと教わった。」

決してひとりではない

マギー・ファーガソンは、エコノミストグループが発行する雑誌1843に「路上生活や飢餓、または病気よりも恐ろしいもの」、つまり、孤独について記しています。彼女は、社会的地位や経済状況にかかわらず、孤独な人が増えていると指摘します。痛々しい例を挙げて、孤独とは何なのかを語っています。

光を輝かす

夫婦で遠方に転居することになりましたが、成人した息子たちと疎遠になりたくないので、フレンドシップランプをプレゼントしました。WiFiでインターネットにつながり、遠く離れた場所からでも作動させられるランプです。私が自分のランプに手を触れると、息子たちのランプが点灯し、私の変わらぬ愛と祈りを伝えます。息子たちがランプに触れれば、我が家のランプも点灯します。会うに勝ることはありませんが、それでもランプが点灯するたびに、私たちは互いに愛され祈られていると確認し、励まされるでしょう。

イエスのように

神学者のブルース・ウェアは、少年の頃、キリストのようになりなさいというペテロの手紙第一2章21~23節の勧めに失望したそうです。罪を犯さなかったイエスのようになるなど無理です。そんな勧めを本気にしなさいと神が言っておられるとは信じられなかったと著書に記しています。

想像を超える約束

ニューヨークの刑務所に収容されていたエリアスは、人生はもう終わったと感じていました。彼は「私は未来の自分に対する約束を破ってしまった。将来、あんなふうになるという約束を…」と語ります。そんな彼を変えたのは、バード大学の受刑者向け学位取得プログラム「プリズン・イニシアチブ」でした。その中で、2015年、チームの一員としてディベート大会に参戦し、ハーバード大学のチームに勝利しました。彼は「チームに属したことで、あの約束は完全には失われていないことが証明されました」と語ります。

恵みによって強められる

南北戦争時、敵前逃亡は死罪でした。しかし、北軍の最高司令官アブラハム・リンカーンは、ほぼすべての脱走兵に恩赦を与え、処刑は稀でした。この寛大な処置は兵士の脱走を助長すると陸軍長官エドウィン・スタントンは激怒しましたが、リンカーンは、激戦に怖気づいた兵士たちをあわれみました。兵士たちは彼の共感力ゆえに「父なるアブラハム」とリンカーンを慕い、この人のために頑張ろうと奮起しました。