

現代のパウロ
ジョージ・バウワーは、1957年、ビリー・グラハム伝道集会でキリスト者となり、人生が激変しました。すぐにOM(オペレーション・モビライゼーション)という宣教団体を始め、1963年にはヨーロッパに2千人の宣教師を送りました。OMは毎年数千人の宣教師を派遣し、20世紀最大の宣教団体となりました。2023年、バウワーが天に召された時点では、134カ国から3千人以上が働き人として147カ国で活動し、OMとの関わりをきっかけに設立された宣教団体は、300近くありました。

力を捨てよ
私は静寂という概念が好きです。「神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦(とりで)。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる」(詩46:2)。だから大丈夫、だから心静かにしている、という考えのことです。

聖書の御言葉
父が30年以上使っている聖書が、ぼろぼろになり、背表紙が二つに裂けてしまったので、修理のために製本屋に出かけました。職人は、なぜこの本が特別なのかと尋ねました。高価なアンティーク本ではないし、どのページも書き込みでいっぱいだからです。その質問は、私たちが彼に福音を語って祈る恵みをくれました。

神のもの
母を介護していた時のことです。二人とも心身共に疲れきっていて、気分転換に美術展に行きました。『生け花と浮かぶ舟』と題された作品が、黒い壁を背に光の反射する床に置かれていました。2隻の木製の手こぎ舟の中に、釣りのルアーと生け花から着想を得た色とりどりの吹きガラスが詰められていました。ふ入りや斑点やしま模様の巨大な球体は、小さい方の舟に積まれていて、もう1隻の舟からは、長く曲がりくねったガラスの彫刻が、生きた炎のように立ち登っていました。作者はガラスを火で精錬し、息を吹き入れて各々を作りました。