寄稿者

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Elisa Morgan

Elisa Morgan

モーガン氏はこれまでに、子育て、霊的人格形成、伝道をテーマに15を超す著書を手がけました。代表作に、「ママのためのデボーション聖書」「満ち満ちた美しさ~神がご覧になる私」などがあります。現在、「本当に」というタイトルでブログを公開中です(elisamorgan.com注:英語のみ)。MOPSインターナショナルという小さな子を持つ母親のサポートネットワークで20年間取締役を務めました。モーガン氏の夫エバンはデイリーブレッド・ミニストリーの国際部の重役のひとりでます。ふたりはコロラド州デンバー在住で、近所に成人した子どもふたりと孫ふたりがいます。

寄稿一覧 Elisa Morgan

壁の穴

庭の花が食べられています。昨日は花盛りだったのに、今では茎だけが残っています。庭を歩いて調べてみると、木の柵のあたりにウサギの穴らしきものを発見しました。ウサギはかわいいですが、あっという間に庭の花を荒らす厄介な動物でもあります。

金魚のモンストロ

レイシーはペットショップで水槽の底に横たわっている弱った金魚を見つけました。もう10歳だといいます。病斑で黒ずんでいました。レイシーは、それを引き取り、童話ピノキオのクジラにちなんで「モンストロ」と名付けました。専用の水槽に移して、毎日世話をしました。モンストロは徐々に回復して元気に泳ぎ出し、身体は元の色になりました。レイシーの献身的な世話でモンストロは新生したのです。

愛を表す食べ物

親戚の少女の誕生日パーティーに行くと、その子の好きな物でいっぱいでした。部屋の飾りつけ、プレゼント、そしてごちそうです。彼女は、ステーキ、サラダ、ホワイトチョコとラズベリーのバントケーキが好きなので、母親は、ステーキを焼き、ほうれん草のサラダを添え、お気に入りのケーキを注文しました。これらは愛情を表しています。

実が木を売る

苗木屋が黄桃の木の販売促進案を考えていました。若木をおしゃれにディスプレイしようか、四季折々の桃の木を載せたカタログを作ろうか……。ついに妙案が思い浮かびました。甘く香る、産毛におおわれた深いオレンジ色の黄桃を使うのです。完熟した果実をもいで切り、果汁が滴る実を1切れずつ客に渡します。すると客は、それを味わって、苗木を買いたくなるでしょう。

舌足らずな祈り

弟は先天性の舌小帯短縮症だったので、赤ん坊の頃に手術をしました。さもなければ、食べたり話したりすることが困難になるからです。「舌足らず」という言い回しがあります。言葉で十分に表現できないことを意味します。

涙を謝らないで!

カレンは夫に先立たれ、子どもたちを養うために必死でした。教会の友人たちが、彼女たち家族を楽しませようと週末キャンプを企画すると、カレンは感動して涙し、泣いてしまったことを何度も謝りました。

神の右の手

飼い犬2頭と散歩をしていて、高齢のほうを抱き上げようとして若いほうのリードを地面に置きました。そして、再びつかもうとしたとき、犬は突然、私の指をリードに引っ掛けたまま、ウサギを見つけて走り出したのです。指の痛みは地べたに転がって悶絶するほどでした。

悲しみの用語集

ヒューとディーディー夫妻は、我が子を天国に送りました。その時、自分たちのことは何と呼ぶのだろうと思いました。配偶者を亡くした人は寡婦、または寡夫、両親を亡くした子は孤児です。しかし、我が子を亡くした親には呼び名さえなく、虚無感だけが残りました。流産、死産、乳幼児突然死、事故、病気、自死。この世から自分の子どもが奪われたなら、残された親は悲嘆に暮れるだけで、呼び名さえありません。

神は聞いてくださる?

教会で祈りのカードに記された内容を祈るという奉仕をしていたことがあります。その多くは匿名で、結果について知る術はありません。正直なところ、私が祈って何かが変わるだろうかと自問する時もありました。そういう疑問を持ったことがある人は多いでしょう。私も旧約聖書のハンナのように、子どもが欲しくて長年祈りましたし、父の救いもずっと祈りましたが、父は確かな信仰告白をしないまま亡くなりました。