寄稿者

すべて見る
Jennifer Benson Schuldt

Jennifer Benson Schuldt

ジェニファー・ベンソン・シュルツ氏は、2010年に「デイリーブレッド」の著者に加わりました。Our Daily Journey(若者向けデボーションガイド)の著者およびブロガーでもあります。夫ボブとふたりの子どもたちとともに、シカゴ郊外に住んでいます。

寄稿一覧 Jennifer Benson Schuldt

本物のイエス

読書会が始まって小説のあらすじの説明がありましたが、ジョアンには話の流れも登場人物も全く覚えがありません。やがて、間違えて課題図書と似た題名のノンフィクションを読んだからだと気付きました。その別の本も確かに面白かったのですが、正しい本を読んだ仲間たちと意見交換することはできませんでした。

クリスマスの奇跡

ガレージセールで見つけたナティビティーセットの赤子イエスは、布に包まれて目を閉じているおなじみの姿ではありません。身体をおくるみから出し、目を開け、腕を伸ばし、手指を広げて「わたしはここにいます!」と言っているようでした。

声を使う

リサは8歳の時から吃音(きつおん)に苦労していて人と話すことが苦手でした。しかし、スピーチセラピーを受けて障害を克服すると、人のために声を使う決心をしました。心の悩み電話相談のボランティアを始めたのです。

生きている兆候

娘は2匹のペット用のカニをプレゼントされると、水槽に砂を入れて、快適な環境を作り、水やエサをあげました。カニは、機嫌良く暮らしているようでしたが、突然、姿を消しました。私たちは驚いて、至る所を捜しましたが、やがて、脱皮の準備のために、砂に潜ったに違いないと分かりました。約2カ月間は砂の中だといいます。

本物の癒やし

学校中の誰もが気さくでスケートボードのうまいジャックに憧れていました。ハーフパイプで宙を舞い、片手でボードをつかみ、もう一方の手でバランスを取っている時、気分は最高でした。そんな彼が、地元の教会に通い始め、やがてイエスに従う決心をしました。実は、家庭に深刻な問題があり、ドラッグで苦しみを和らげていたのです。回心後、しばらくは順調でした。しかし後年、再び薬物に手を出し、適切な介入や治療につながることなく、結局、過剰摂取で落命しました。

鉄のように強い

甲虫類のコブゴミムシダマシの外骨格は、圧力に対してとてつもない強さを誇ります。低く平べったいフォルム。さやばねは、圧がかかっても伸びて破断しません。実験では、自分の重さの4万倍もの圧力に耐えたといいます。

神はご存じ

大きな抽象画の下に絵の具の缶と筆が置かれていました。訪れたカップルは、それが誰もが参加できる「進行中の作品」と思い、一筆加えて帰りました。ところが、絵の具や筆は、作品の一部として置かれていたのです。防犯カメラの映像を見た関係者は、彼らの説明に納得し、告訴しませんでした。

無比の勇気

イタリア、フィレンツェの領主ロレンツォ・デ・メディチは、1478年、暗殺されそうになりました。報復しようと領民が決起すると、残忍なナポリ王フェルディナンド1世を敵に回す結果になりました。そんな中、ロレンツォは、単身、武装もせず、敵の王に会いに行きました。この勇気、そして彼の魅力と聡明さが相まって、彼はフェルディナンドの称賛を勝ち取り、戦いは終わったのです。

安全な場所に引き上げる

幼い女の子が父親に見守られ、小川のぬかるみを、膝までの長靴を履いてバチャバチャと歩いていました。やがて川は深くなり、長靴の中に水が入ってきました。ついに1歩も進めなくなると、少女は叫びました。「パパ、はまっちゃった!」父は3歩ほど歩いて娘を抱き上げると、川岸の原っぱに下ろしました。少女は長靴を引っ張って脱ぎ、中の水を笑いながら出していました。