癒やされる希望
脊椎損傷で半身不随の人に新たな希望が生まれました。ドイツの研究者たちが、神経の成長を刺激して筋肉と脳をつなぐ神経経路を再生する方法を発見したのです。この方法で身体がまひしたマウスを歩かせることができました。この治療法が人間にも安全で有効かどうかを検証する研究は、今後も続けられていきます。
喜びと知恵
毎年春になると日本中が桜色に染まり、国民や観光客を楽しませてくれます。桜の花は短命です。日本人は、花の命の短さを惜しみつつ、その美しさや香りを楽しむ情趣を育んできました。移ろい行くものを味わうことを、日本人は「もののあわれ」と呼びます。
歌う草原
義母は犬語が分かる、とほほ笑ましい冗談を言います。犬たちが吠えると、彼女は愛で理解し、それに応えます。ひょっとしたら今後、義母や世界中の犬の飼い主たちは、自分の犬の笑い声を聞こうと耳を澄ますようになるかもしれません。科学者たちは、犬、牛、狐、アザラシ、インコを含む多くの動物が「遊ぶ時の声」つまり笑い声に相当する声を持っていると発見しました。これらを識別すれば、動物の遊び行動を、人には争いのように見える行動と区別することができるでしょう。
神の指示に従って語る
チョウがうるさい生き物だとは普通は思いません。確かに、オオカバマダラの1匹が羽ばたいても何も聞こえません。しかし、その短い生涯を始めるメキシコの熱帯雨林では、何百万匹もが同時に羽ばたき大音響を響かせます。それはまるで大きな滝のとどろきのようです。
謙遜がもたらすもの
ご多分に漏れず、教員のキャリーは多忙です。宿題の添削、テストの採点、生徒や保護者との連絡など、夜遅くまで仕事をすることもあります。そんな中、彼女は前向きさを失わないために同僚教師との仲間意識を大事にし、具体的な助けを得るようにしています。難しい仕事には協力が必須です。教員に関する最近の調査によると、協力の効果が増大するのは、お互いが弱さを隠さないときだそうです。各々がへりくだって弱さをさらけだすなら、意見を言っても安全だと感じ、同僚の間で効果的な助け合いが生まれるといいます。
正しい焦点
カーは教会のスモールグループの一員です。私たちは週1度会い、神について学んだことを互いに分かち合っています。彼と知り合って、1年以上経ちますが、ある夜のミーティングで、オリンピックに出場したことがあると言いました。あまりにもさらっと言ったので、ほとんど気にも留めませんでした。しかし、何と彼は、銅メダルをかけて戦ったオリンピック選手だったのです。これまで黙っていたなんて、信じられないことでした。彼にとって、その業績は特別な思い出でしたが、自分のアイデンティティの在りかは、家族、友人たち、信仰であり、そちらの方がずっと重要でした。
人の必要に応える
フィリップの父親は重度の精神障害が原因で出奔しました。妻のシンディと幼い息子は、当然のことながら心配して、一日中、探し回りました。フィリップは、父やホームレスの人々は寒くないのかと母に尋ねました。母は、息子に対する答えとして、毛布や防寒具を集めて地域の路上生活者に配る取り組みを始めました。彼女はこの働きを自分のライフワークと考え、10年以上も続けています。また、息子のおかげで、暖かい寝場所がないことがどれほど辛いかに気付いたと語ります。
私は何者なのでしょう
神の働きのためにクリスチャンリーダーに奉仕を依頼する仕事をしていたことがありました。私は案内書を作り、奉仕の内容やどの程度の時間を割かなければならないかなどを説明しました。そこには犠牲が生じるので、多忙な人にお願いすることはしばしばためらわれました。しかし「光栄です」と快諾してくださる方々がいて感動しました。断る理由を述べる代わりに、神の慈しみに対する返礼として奉仕したいと言ってくださいました。
ありえない贈り物
義母の誕生日にぴったりの贈り物を見つけました。彼女の誕生石のついたブレスレットです。完璧な贈り物が見つかると本当に嬉しいものです。しかし、その人に必要なものが、私たちの力の及ばないものだったらどうでしょう。心の平安や休息、または忍耐力を差し上げることができたら、と思うことがありませんか。それを買って、リボンをつけてプレゼントできたらと。