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希望を持って

戦線の父の消息が途絶えた時、7歳の妹は母に言いました。「パパは帰ってくるわ。だって花を贈ってくれたもの」。父が出発前に手配していた妹の誕生日の花束が届いたのですが、妹は正しかったのです。父は悲惨な戦闘をくぐり抜けて生還しました。彼女は数十年経った今も、希望を持つことを忘れないように、その花束を生けた花瓶を大切にしています。

賛美の涙

母の最後の4カ月間をホスピスで介護して見送ったとき、そうできたことを神に感謝し、悲しみからの癒やしを祈りました。感情がもつれて賛美できない時もありましたが、母が息を引き取ると、号泣しながらも「ハレルヤ」とつぶやきました。こんな状況で賛美だなんてと罪意識もありましたが、後年、詩篇30篇を精読して教えられました。

青石の鐘

青石は多種多様で、たたくと美しい音色を放つものもあります。マインクロホグというウエールズの村がありますが、その名は「鐘」または「鳴り響く石」を意味し、18世紀まで青石製の教会の鐘を使っていました。興味深いことに、英国の遺跡ストーンヘンジは青石で造られており、元々の目的は音楽だったのではと考える人もいます。その独特の音色のために、約300キロも遠方のマインクロホグ近郊から運ばれたと主張する研究者もいます。

喜びの理由

礼拝の後、グレンダが部屋に入ってくると、辺りが喜びで満たされたようでした。彼女は大きな病気を克服したばかりです。こちらに向かってくる姿を見て、主に長年の交わりを感謝しました。彼女はいつも共に泣き、間違いを優しく指摘し、励ましてくれました。私の気持ちを傷つけたかもしれないと思ったときは、きちんと謝ってくれました。私にとって、己の葛藤を正直に話せ、神を賛美する多くの理由があると思い出させてくれる人です。

世界が歌う

ニュー・シーカーズという英国のグループが、コカ・コーラのCMソングとして歌った「愛するハーモニー」は一世を風靡しました。ローマ郊外の丘の上で若者たちが歌う初期のテレビCMは、今でも多くの人の脳裏に焼き付いています。果物の木やミツバチを育てようという歌詞は少々滑稽でしたが、心を込めて愛のハーモニーを歌おう、と呼び掛ける歌に人々は共感しました。

来て、礼拝せよ

多くの人が、世代を超え、気持ちよく賛美をささげていました。しかし、彼女は例外でした。泣きだしそうな赤ん坊をあやし、5歳の子に歌集を見せ、真ん中の子が走り出さないように押しとどめています。その時、後ろの席の年配の男性が、よちよち歩きの子の手を引いて会堂の中を歩こうと申し出ました。さらに、若い女性が上の子のために歌集を持ってくれました。状況は一変し、彼女は目を閉じて神を賛美し、礼拝しました。

創造の不思議

アラスカのルート氷河を歩いている時、ティムは、未知なるものに遭遇しました。彼は、氷河の研究者ですが、大量の鮮やかな緑の苔玉を初めて見ました。その後、長年、同僚と調査し、その「氷河ネズミ」は、木の苔と違って何にも付着していないばかりか、何と、動物の群れのように揃って動くことが分かりました。初めは、風に吹かれたり、転がり落ちたりしていると考えましたが、調査を続けると、その仮説は排除せざるをえなくなりました。

真の礼拝者たち

地下に下りると、小さな洞窟のような空間があり、つるされたランプが、少し高くなった大理石の床を照らしていました。そこには14の先端がある銀の星が描かれています。ここはキリスト降誕の地と言われるベツレヘムの聖誕教会です。作家アニー・ディラードは、やっと来た特別な場所なのにあまり感激していないのは、たぶん、神がもっと大きなお方だからだろう、と思いました。

主の臨在の中に

駐車場に向かって歩く母親の手を振りほどき、4歳のザンダーは教会に戻ろうと駆け出しました。母が追いかけて来て言い聞かせましたが、ついに断念して、息子を抱き上げました。ザンダーは泣き出し、彼女の肩越しに教会に向かって手を伸ばしました。