ペテン師症候群
自分は見かけほど有能ではないと感じ、それがいつかバレてしまうと不安。そんなことはありませんか。実は、そういう人は多いのです。1970年代の終わり頃、二人の研究者がこの心理を「ペテン師症候群」と名付けました。社会的に認められた優秀な人でさえ自分の至らなさに苦しみます。本当の自分を知ったら、相手はひどく幻滅するだろうと心配するのです。
信じて共に働く
テレビから「どんな状況下でも、自分にあるものを最大限に活用すべきです」と語る若い女性の声がしました。気になって耳を傾けると、彼女は6人姉妹の一人で、大学の看護学部を卒業しました。一時はホームレスになるという苦境を通りましたが、姉妹で切磋琢磨(せっさたくま)し、6人全員が地元の大学の看護学部を卒業しました。
鉄による研磨
プロジェクト・マネージャーのルイーズは、副業で引き受けた仕事にうんざりしていました。クライアントもデザイナーもマイペースすぎます。どうしてこうなるの、と忍耐が試されているようでした。しかし、数週間が経ったころ、箴言27章を読んでいて17節に目が留まりました。「鉄は鉄をもって研磨する」
人に譲る
電気自動車の急速充電設備は、先を急ぐドライバーが継ぎ足し充電をするためのものですが、ここで長居するドライバーが米国中で見られます。この節度を欠いた行為を防ぐために、全国で営業する充電ステーションの会社は、混雑する店を対象に充電率85%で、次の人に譲るという厳格な規則を設けました。
へりくだる誉れ
小学校で5年生を担任するジェニーは、子どもたちを音楽室や図工室などに引率します。彼女が「並びましょう!」と言うと、子どもたちは列の前方のポジションを争って、押し合いへし合いを繰り広げます。ある日ジェニーは、児童たちが一列に並んだところで、「回れ右!」と言いました。さっきまで最後尾だった子どもが先頭です。みんなは「えー?!」と驚きの声を上げました。
再出発は神から
ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルが、人生の軌道修正をしたきっかけは、彼の死を誤って報じた新聞記事だったかもしれません。「死の商人、死す」。実際に亡くなったのは兄のリュドビックでした。彼はこの時、自分は多くの人命を奪う発明をした人物として世に知られていると気付きました。そして、人類に貢献した人々をたたえる団体を設立するために、ほとんどの財産を寄付しました。それが、現在の「ノーベル賞」です。
簡単にムカつかない
数カ月間の感染症対策の後、対面での礼拝が再開され、私は教会の人たちに久しぶりに会えると楽しみでした。しかし一部の人々、特に年配の人たちは、安全上の理由で欠席したり、すでにこの世を去っていたりで、会えません。ですから、ある年配の夫婦が礼拝堂のいつもの席に座っているのを見つけた時、とてもうれしくなりました。私は二人に手を振りました。夫は手を挙げましたが、妻は仏頂面で見つめているだけでした。私は少しムッとして、なぜだろうといぶかりました。
人の世話をする
友人のドウェインの母シャーリーンは94歳で、とても小柄な人です。しかし、健康上の理由で自活できない息子のために、できるだけのことをします。彼女の部屋は、家の2階にありますが、客が来ると、ゆっくり16段の階段を降りてきます。愛する息子の介護を手伝うときもそうです。
低くされている者を愛す
教会に新しい家族が訪れました。私は車いすの少女に膝をついてあいさつし、私の介助犬カリーを紹介し、彼女のピンクのメガネと靴を褒めました。少女は言葉を話しませんが、その笑顔から、この出会いを喜んでいると分かりました。