Category  |  神の愛と心配り

命にもまさる

修養会の最中に体調が悪くなり、夫たちがいる坂の上の礼拝堂に後から向かいました。薄暗い山道の木製の階段をゆっくり上り、崩れかけた丸太の上でたった一人立ち止まり一服しました。賛美歌が聞こえだすと「主よ、助けてください」と小声で祈り、ゆっくり歩いて小さな部屋を目指しました。治まらない疼痛(とうつう)の中で呼吸を整え、私の声を聞いてくださる神に感謝しました。

神の目で見る

ベトナム戦争が泥沼化していた1968年。アメリカでは人種差別に関わる暴力事件が頻発し、2人の著名人が暗殺されました。前年には3人の宇宙飛行士が発射台火災で落命し、月旅行など夢物語のようでした。しかし、その年のクリスマス目前、アポロ8号は旅立ったのです。

愛は死のように強い

プロテスタント教会とカトリック教会の墓地を分ける長い壁に沿って、オランダのルールモントを歩いていると、奇妙な光景を目にします。壁を挟んで同じ形の背の高い墓石が立っているのです。ある男性がプロテスタントの墓に、その妻がカトリックの墓に埋葬されています。19世紀の文化の下では、二人は別々の墓地に埋葬されなくてはならなかったからです。しかし、彼らはそれに抗いました。二つの墓は数十センチしか離れていません。背の高い墓石の上部からは棒状の「腕」が伸びていて、その「腕」はしっかりとつながれています。この夫婦は死んでも離れたくなかったのです。

神の守り

孫たちは私の高校の卒業アルバムを見て、当時の髪形や服装、車の形にびっくりしました。一方、私の目は、旧友たちの笑顔を捉えました。今でも親しい人もいます。しかし、何より神の守りを思い出しました。私は皆と違うということで学校でつらい目に遭いましたが、神は私を包み込んでくださいました。神はご自分を求める全ての人に良くしてくださいます。

神は知っておられる

子どもの頃に姉妹で夢中になった絵本を妹が見つけました。高齢の母は大喜びです。彼女は、クマが蜜を盗み、怒ったミツバチの群れに追いかけられる話、クマの滑稽(こっけい)さ、娘たちが笑い転げる様子をよく覚えていました。「ママ、子どもの頃、たくさん本を読んでくれてありがとう」。母は娘たちの幼少期とその後を知っています。大人になった今も、私たちのことをよく理解してくれています。しかし、神はそれ以上に私たちをご存じです。

羊飼いが勇気をくれる

テキサスA&M大学のキッカー、セス・スモール選手が位置につくと、スタジアムの大観衆は総立ちでした。全米カレッジフットボールの長年の強豪チームを38対38の同点にまで追い詰め、残り時間は2秒です。このゴールが決まれば大逆転勝利です。スモールがキックすると、ボールはゴールポストを通過しました。スタジアムは大歓声に包まれました。

神は見ておられる

ミシガン州は毎年、巨木探しコンテストを開きます。地元の140億本の中で最も古くて大きい、ランドマークとして誇れる木を見つけるのです。優勝すると、ただの木は、特別な木に格上げされます。その木は、その辺の林で、気付かれるのをじっと待っているのです。

信仰による承諾

新しい仕事を打診されましたが、気が進みませんでした。難しくて力不足だと思ったからです。しかし、祈ってみことばや信仰の友の助言を求めると、神のみこころは引き受けることのようでした。神の助けがあることも、みことばで再確認しました。それで承諾しましたが、まだ不安でした。

小さな奇跡

内気なデーブが、結婚式を控えた私たちにプレゼントをくれました。二人で包みを開けると、木目のそろった楕円の板に「神の奇跡には小さなものもある」と手彫りの文字。それは、45年間、我が家に飾られ、神が小さなものの中で働かれていることを何度も思い出させてくれました。家賃や光熱費が払える、食事ができる、風邪が癒やされる。それは全て、我が家の必要に応え続けてくださった神の大きな御業の一部です。