輝く道しるべ
十代の頃、クライドは憧れの存在でした。大学バスケットボールチームのスター選手だったからではありません。キリストの愛と生き方をはっきりと示す彼の言動や人との接し方を見て、自分もそうなりたいと思いました。クライドは私の道しるべでした。
クライドのことを思い出すと、イエスを信じる信仰が成熟するとはどういうことかが分かります。ペテロは第二の手紙の中で、信仰の成熟について分かりやすく述べています。
1.信仰の土台はイエスだ
成熟した信仰の持ち主は、神を第一とする生き方の鍵は、神の「御力」と「約束」だと理解しています(Ⅱペテロ1:3-4)。闇夜で神の光を輝かせるには、御霊が必要です(ピリピ2:15-16、ヨハネ3:6、Ⅱコリント5:21、Ⅰペテロ1:22-23も参照)。御霊の助けによって、主の御業を心から感謝し、イエスに倣って謙虚に歩めるようになります。
2.信仰は生き方に現れる
イエスが信仰を育ててくださるなら、私たちの生き方全て、その言動や態度にその信仰が現れるようになります(Ⅱペテロ1:5-9)。神と神の道をますます信頼し(5節)、キリストの品性を養い、辛抱強く試練と向き合うようになります(6節)。神につき従い、神と人を愛し(7節)、相手を尊重しながら信仰を分かち合います。
私たちの霊性が養われていくにつれて、クライドがそうだったように、私たちも良い感化を及ぼしていけるでしょう。神が私たちの霊性を成熟させてくださるにつれて、私たちはイエスの光を輝かせていきます。キリストに似た者となることです。このお方こそ、私たちの真の道しるべです。
信仰が成長し、キリスト者として成熟していくとは? 霊の成熟とはどのようなものか、実生活にどのように現れるのかについて考えました。
【このテーマは今月の以下のエッセーでも取り上げています。】
1日 神の武具
8日 イエスのために走る
15日 信仰の鍛錬
22日 内面から変えられる