将棋は人生に似ています。私たちはみんなゲームのプレーヤーですが、大多数は歩兵(ふひょう)で、一歩ずつしか進めません。一方、角行(かくぎょう)には威厳があり、飛車には力があります。桂馬は、他の駒を飛び越えて動けます。もちろん、金や王将は最強です。しかし、これらの駒はゲームが終わるとみんな同じ箱に入るのです。
私たちは自分の人生を見つめ「何のために生きているのか」と自ら問いかけなければなりません。そして、自分はいずれ死ぬという事実に照らして、懸命に富を蓄えることにどれほどの価値があるかを見極めなければなりません。「自分のためにたくわえても、神の前に富まない者はこのとおりです」とはそういう意味です。
―ハドンロビンソン イエスのたとえ話―
「英語圏でもっともすぐれた12人の説教者」のひとりに選ばれたハドンロビンソン博士が、イエスのたとえ話に込められたたぐいまれな奥義を語ります。