1年で聖書を!
◆ エレミヤ書24-26
◆ テトス2
聖書のみことば 伝道者の書5:8-17

 
出て来たときと全く同じようにして去って行く。―伝道者の書5:16


私たち夫婦はある日、売り出し中の不動産物件に立ち寄り、家の中を見て回りました。洗濯機に乾燥機、照明器具や床の敷物、食器棚、そして食料品まで、すべてが売り物です。この家の物の数には圧倒されました。ダイニング・テーブルの上には、食器セットが乱雑に並べられ、玄関から居間につづく廊下はクリスマス飾りで埋め尽くされていました。ガレージには、工具、ミニカー、ゲーム、アンティーク人形などがあふれていました。家主は引っ越したのでしょうか。それとも、お金に困って家を売ろうとしたのでしょうか。もしかしたら、亡くなったのかもしれません。家を後にしながら、そんなことを思いました。

この家の様子は、伝道者の書5章16節、「出て来たときと全く同じようにして去って行く」を思い出させました。私たちは何も持たずに生まれ出て、何も持たずに去っていきます。買った物、また、しまってある物を自分の物といえるのは、ほんのいっときであって、何もかもが、やがて朽ち果てていきます。虫が衣類を食い、金銀でさえさびてしまいます(ヤコ5:2-3)。「富は不幸な出来事で失われ」(伝5:14)ることがあり、子どもたちに財産を残せないこともあります。
 

現世だけしか考えず「宝」をため込んでいるなら、愚かなことです。その「宝」を持って死んでいくことはできません。ですから大切なことは、持ち物に対する適切な姿勢であり、神が与えてくださったものを有効に使うか否かです。これができるなら、私たちは自分の宝を本来あるべき場所、つまり、天国に蓄えることができます。
(Jennifer Benson Schuldt)

地上の財産にしがみつくのをやめれば、天の宝物をつかめるようになる。