1年で聖書を!
◆ エレミヤ書30-31
◆ ピレモン
聖書のみことば 詩篇30:6-12

 
私が栄えたときに、私はこう言った。「私は決してゆるがされない。」
―詩篇30:6


俳優のクリストファー・リーブは、1995年、落馬して下半身不随になりました。彼はこの事故の前、映画で下半身不随の男を演じ、役作りのためにリハビリテーション施設を訪れていました。リーブはそこを出るとき、「あれが自分でなくて、本当に良かった」といつも言っていたそうです。リーブは事故の後、その発言を悔やんでいると言います。「私は、苦しんでいる人たちから自分を隔離させていました。次の瞬間、自分も同じ状態になる可能性があるとは、まったく気づいていませんでした。」残念なことに彼の場合、それが現実になったのです。

私たちも、他の人の苦境を目にして、同様な態度を取るかもしれません。自分に遠いことのように感じるかもしれません。特に、これまでの人生である程度の成功を収め、経済的に安定し、平和な家庭を築いていればなおさらです。ダビデ王はうぬぼれて、自分のことは自分でできると自信過剰になってしまい、自身の弱さに鈍感になったのだと認めています。「私が栄えたときに、私はこう言った。『私は決してゆるがされない』」(詩30:6)。しかしダビデは、すぐ間違いに気付いて誤った自立心を捨て、心の向きを正しました。かつて逆境の中にいたときに、神が救い出してくださったことを思い出しました。そして「あなたは私のために、嘆きを踊りに変えてくださいました」と言いました(11節)。
 

神は、祝福も試練も与えられます。どちらを与えられたとしても、神は神です。感謝と信頼を受けるにふさわしいお方です。
(Dennis Fisher)

よい時でも悪い時でも、私たちに最も必要なのは神だ。