1年で聖書を!
◆ Ⅰ歴代誌28-29
◆ ヨハネ9:24-41
聖書のみことば Ⅱコリント1:3-11

 
笑う時にも心は痛み、―箴言14:13


アメリカで1994年にサッカーのワールドカップが開催されたとき、ミシガン州でアメリカの試合があるのを知って、家族そろって絶対に行こうと決めました。そして、ポンティアック・シルバードームでアメリカ対スイス戦を観戦するという、すばらしい体験をしました。それは今でも忘れられない思い出です。

しかし、ひとつだけ残念なことがありました。当時9歳だった娘のメリッサが、一緒に行けなかったことです。私たちはワールドカップ観戦を楽しみながらも、物足りなさを感じました。ここに来られて嬉しいと思う一方で、彼女がいなくて寂しいと思いました。
 

今にして思うと、その時の悲しみは、今の悲しみに少し似ています。メリッサは、すでにこの世を旅立ちました。あの試合から8年後、交通事故で帰らぬ人となったのです。私たち家族は、「すべての慰めの神」(Ⅱコリ1:3)に助けてもらっていますが、その神の深い慰めでさえ、彼女が家族の中にいないという現実を変えることはできません。聖書には、神がこの世の悲しみを取り去ってくださる、とは書かれていません。ただ、神が誠実であること、また、私たちを慰めてくださることが書かれているのです。

もし、愛する人を失ったのなら、神の慰めに頼りましょう。神を信頼し続けましょう。けれども、忘れないでください。悲しいと思ってもよいのです。だからこそ、慈しみ深い天の御父にあなたの重荷を委ねるのですから。

(Dave Branon)

地上のすべての悲しみを天国は知っている。