ジェームスは心臓病と診断され、妻ベッキーも高齢です。夫の世話どころか、自分の世話さえ困難です。それで、介護付きの住宅を探し始めました。見学の際の質問は、「介護食はありますか」でした。ジェームスは食べ物を飲み込むことが難しかったのです。いくつかのホームを訪問しましたが、思わしい回答はありませんでした。けれども探しつづけて、「ある」と答えたのは、クリスチャンが経営する介護付き高齢者住宅でした。

ふたりはクリスチャンではないし、クリスチャンの隣人と信仰について言い争いをしたこともありました。しかし、介護食があるという理由でクリスチャンの施設を選びました。そしてチャペル礼拝に参加するようになり、福音を聞きました。施設のスタッフは、本当によく世話をしてくれます。ついにジェームスは、キリストを信じて自分の人生を委ねようと決心しました。

彼は、神は自分を追い求めてくださって（ヨハ6：44）、介護食を用いてこの施設に連れて来てくださったと思っています。キリストを信じる人たちに世話をしてもらって、キリストの贖罪について聞くことができたと信じています。

人が罪を悔い改めるのは、神の御業です。慈しみ深い神は、人々をご自身に引き寄せられます。神は、状況や聖書のみことば、人、介護食さえもお用いになって、人の心を追い求めてくださいます。落胆せずにキリストを証し続けましょう。神はあなたの言動を用いて、救いを必要とする人々を、どこまでも追いかけていかれます。

（Anne Cetas）

愛は磁石だ。クリスチャンを互いに近づけ、ノンクリスチャンをキリストに引きつける。