神の創造の業の壮大さには驚かされるばかりですが、特にジャイアント・セコイアについては畏怖を感じます。カリフォルニアの森林には、直径6メートル、高さ約90メートルにもなる巨木があります。樹齢3千年以上の木もあり、耐火性さえ備えています。山火事が起きたとしても、球果が熱で開いて種子が地に落ち、灰から栄養分を吸収して成長します。根の深さは1メートルにも満たないのに、セコイアは強風に耐えられます。その秘訣は、セコイアの木々の根が互いにからみ合い、支え合うからです。実に驚くべきことばかりです。

神のみこころも、このようなものです。私たちが人生の嵐の中でしっかり立っていられるのは、神が支えてくださるからです。また、私たち人間も、互いに支え合います。ヘブル人への手紙は、「善を行うことと、持ち物を人に分けることとを怠ってはいけません」と語ります(ヘブ13:16)。考えてみてください。もし、強い根を分けてくれる人がいないなら、ひとりで逆境に立ち向かうのは、どれほど難しいことでしょう。

からみ合うことの中に力があります。すなわち、励ましの言葉をかけ合う、とりなしの祈りをする、ともに泣いたり笑ったり、抱き合ったりすることです。ときには、ただじっと側に座っているだけ…という思いやりの示し方もあります。人と人がこうして関わり合うことの中に、力があります。