人に与える影響

あなたの行いが語ること

マンスリートピック
関係 | 2024年12月のトピック

作家ジェームズ・ボールドウィンはこう書いています。「昔から、子どもは大人の言うことは聞かない。けれど、大人のまねは得意だ」

相手の言葉に耳を傾けなくても、その人の行いは常に見ている、ということですが、これは子どもに限った話ではないでしょう。私たちの行いは、良くも悪くも人に影響を与えます。キリストを信じているといくら言っても、行いが伴っていなければ、誰も耳を貸しません。一方、キリストの愛を行動で示すなら、周囲に良い影響をおよぼします。

聖書には、言葉よりも行動によって人に影響を与えた人々の例が多数載っています。リディアが洗礼を受けると、家族全員がそれに続きました(使徒 16:14-15)。パウロとシラスもそうです。彼らは、地震で牢屋(ろうや)の扉が開いたにもかかわらず、牢の中にとどまることを選びました(使徒 16:26-28)。看守は、その言葉と行動を目の当たりにし、主を信じました。

パウロがテモテに語った言葉も印象的です(Ⅱテモテ1:5)。テモテの信仰を「純真な信仰」と呼び、それは母エウニケと祖母ロイスから受け継いだと語ります。テモテは幼い時からずっと二人を見て育ちました。安息日や祭りといった特別な日だけでなく、日頃から神を信じる信仰によって生きる彼女らに感化され、テモテの信仰は育まれたのです。

どう生きるかは大事です。神と自分の関係にとってはもちろん、私たちを見ている人たちにとっても重要です。人は言うことは聞かなくても、まねをするからです。

デイリーブレッド寄稿者 Katara Patton

地域をはじめ様々なコミュニティに参加すると、人に影響を与える機会が得られます。どうすれば、その機会をイエスのために生かし、人にとって良い刺激となれるでしょう。
【このテーマは今月の以下のエッセーでも取り上げています。】
1日 主のために人に評価される
8日 新しい命
15日 祖母の信仰
22日 行動する愛