愛ある時代
航空自衛隊の「ブルーインパルス」6機が、2020年5月29日、新型コロナウイルス感染症と戦う医療従事者に敬意と謝意を表そうと東京都心でアクロバット飛行をしました。批判する人もいましたが、人々の命を救おうと労する愛とその愛に報いる敬愛の印は、どちらも麗しく感動的でした。しかし、わずか半年後の年末年始、医療従事者の苦悩と疲弊を横目に多くの人が会食や外出をして、感染拡大を助長してしまったのです。人とは、何と自己中心的、人の愛とは何と一時的なものでしょう。一方、神は、自己犠牲をいとわないお方で、神の愛は永遠です。そのことを何より示すのが、イースターの出来事です。
神はすべての人を罪から救うためにご自分のひとり子イエスを十字架につけられました。神の愛とは犠牲をためらわない愛です。御子イエスは、人々を愛する神の御心そのままに、御父なる神にすべてを委ねて十字架につかれました。神の御子が、人の想像をはるかに超える痛みと屈辱、そして絶望を経験されたのです。
しかし、神の愛は悲惨な死では終わりませんでした。イエスは死からよみがえられたのです。聖書には、復活されたイエスは、親しい弟子たちのみならず、多くの人の前に現れたと記されています。キリストの復活を証言できる人の人数は、数百人に上りました(I コリント 15:6)。それはひとえに、神の御子の贖いの死と復活を信じて、永遠に神と和解することが、すべての人に対する神の御心だからです。
十字架と復活が表す神の愛のメッセージは、人から人へ、時代から時代へと語り継がれました。そして、2000年以上の時を経て、世界のあらゆる場所に届けられ、私たちの所にも届いたのです。
私たちは、今、神の愛の時代に生きています。先行きが不透明で不安にかられやすい今ですが、だからこそ、神の永遠の愛に思いを巡らしましょう。
ここに4つのデボーションエッセイを準備しました。どうかお読みいただき、あなたを永遠に愛してやまない、神のいつくしみを味わってください。神は、あなたと共におられます。