対人関係の問題
聖書のみことば:ローマ 12:14-21
あなたがたは、自分に関する限り、すべての人と平和を保ちなさい。—ローマ12:18
近所のある人が、急によそよそしくなりました。気づかずに何かしたのかもしれません。「何か失礼をしましたか」と尋ねると、素っ気なく「別に」と言われてしまいました。私は、「気まずい関係になりたくはありません。気分を害することを私がしたのなら、おっしゃってください。謝ります」と言ったのですが、ふたりの関係は冷えたままです。
「人間という動物を知るほどに、ペットの犬が可愛くなる」と言った人があるそうです。犬は、忠実で頼りになり、飼い主を喜ばそうと一生懸命です。すぐに赦して忘れてくれます。人間が犬のようだったら、と思いませんか。実際、どんなに努力しても、良い人間関係が持てないことがあります。使徒パウロは、ローマ人への手紙12章18節で、そのような状況について語っています。
この聖書個所には「自分に関する限り」とあります。パウロは、対人関係の問題の中には解決できないものもある、と知っていました。ひとりでけんかはでき ないように、仲直りもひとりではできません。あなたが自分のすべきことをしても問題が解決しないなら、次のアドバイスに従ってください。恨んだり無視を決 め込んだりして仕返しをしてはいけません。善で悪に打ち勝てるよう全力を尽くし(21節)、神に問題を委ねましょう。
対人関係の問題には、ローマ人への手紙12 章の手順で対処しましょう。解決しないならなおさら、このみことばに従いましょう。
敵を征服する最良の武器は愛だ。
非凡な人々
聖書のみことば:創世記1:26-31
神は人をご自身のかたちとして創造された。……男と女とに彼らを創造された。—創世記1:27
家具メーカー、ハーマン・ミラー社長のD・J・デプリーと重役のジェームス・エピンガーは、1920 年代の終わり、会社は倒産に向かっていると感じていました。一緒に列車に乗る機会がよくあったので、その長い時間を利用して会社の状況について一緒に考えました。
ある日、彼らは会社の問題点ではなく、家具業界全体の問題点について考えることにしました。15 個の項目が挙がりましたが、そのひとつは彼らの信条に通じるものでした。「手で仕事をするのは平凡な人だ。心で仕事をするのが非凡な、そして優れた人だ。」
デプリーは伝道に熱心なクリスチャンであり、エピンガーは敬虔なユダヤ教徒でしたが、ふたりの結論は同じでした。「すべての人々は神のかたちに創造されたのだから、ひとりひとりが尊い。」今日、ハーマン・ミラー社はその良好な労使関係のために、ビジネス界で一目置かれる存在です。
もし創造主のかたちを映す存在として見つめたなら、人はどれほど違って見えるでしょう。人種や民族、社会層の違いという壁は崩れていくでしょう。
主よ、自分の方が他人より上だと思ってしまうことをお赦しください。罪が自他の存在についての認識 を歪める前は、すべての人間があなたのかたちに造られた特別な存在であり、今もそうであることを忘れないように助けてください。
人の価値は、その人の実力ではなく創造主の実力によって決まる。
生死に関わる問題
聖書のみことば:詩篇90:1-10
私たちの齢は七十年。……それは早く過ぎ去り、私たちも飛び去るのです。—詩篇90:10
老化をつかさどる遺伝子を変化させることで、今世紀末までには人間の平均寿命は百歳まで伸ばせる、と科学者は言います。そうなると、詩篇90篇10節が語る70年の寿命をはるかに越えます。しかし、どんなに長生きしても、人生の最期がおとずれ、「それは早く過ぎ去り、私たちも飛び去るのです」(10 節)と言わざるを得ないでしょう。
詩篇90篇を書いたモーセは、120 歳まで生きましたが、罪がこの世にもたらした死を免れることはできない、と分っていました。しかし、悲観的ではありませんでした。むしろ「自分の日を正しく数えることを教えてください。そうして私たちに知恵の心を得させてください」と願いました(12 節)。神の恵みで心を満足させ、喜び楽しめるようにと願いました(14 節)。また、次の世代が神の栄光を見ることができるように、と願いました(16 節)。こうして、モーセは死の現実と向かい合いました。
アダムとエバ以来、人はみな、罪の影響に苦しみ確実に死を迎えます(ロマ 6:23)。しかし私たちは、それでも喜びと望みを持って生きていくことができます。私たちの罪のために神のひとり子が死んでくださったからです。イエスは墓からよみがえり、 死に勝利しました。ですから、イエスを自らの救い主であり人生の主だと心にお迎えするなら、私たちも神の赦しをいただいて、主イエスと天国で永遠に過ごすことを心待ちにできます。あなたはこの生死に関わる問題に、もう決断をくだしましたか。
死ぬ準備ができるまでは、生きる用意ができない。
ものごとの楽しみ方
ジョン・ホワイト博士は著書「Daring To Draw Near」の中で、自身の胸中について語っています。ぜいたくな庭や調度品のついた素晴らしい家が与えられたとき、その家に対する思いが色々と変化していったといいます。