寄稿者

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Evan Morgan

Evan Morgan

エバン・モーガン氏は、Our Daily Bread University(christianuniversity.org)の創設者であり学長です。また、デイリーブレッド・グローバル・ミニストリー部門の上級社長代理を務めた12年間は、デイリーブレッド社が世界で配信する教材制作の監督責任者でした。モーガン氏の妻エリサは、弊社のラジオ番組Discover the Wordのパーソナリティです。夫妻は、コロラド州デンバー在住で、成人した子供2人と孫2人がいます。

寄稿一覧 Evan Morgan

神の一直線

心がざわついて眠れません。祈りましたが、神にゆだねるという境地からは程遠いものでした。「なぜ」と怒りで心が震え、仕方なく窓から夜空に目を向けると、オリオン座の三つ星が目に留まりました。澄み切った夜空に一直線に並ぶ、あの星たちです。それらが互いに何百光年も離れていることは、天文学に疎い私も知っていました。

挫折

ジャクソンは幼い頃からアメリカ海軍の特殊部隊に入ることが夢でした。肉体を鍛え自己犠牲を強いる生活に何年も耐え、ついに訓練生が「地獄週間」と呼ぶ、厳しく徹底的な訓練に進みました。ところが、彼の体力では耐えきれず、脱落すると司令官と仲間たちに告げる鐘を仕方なく鳴らしました。大抵の人にとって、これは挫折でしょう。ジャクソンも非常に落胆しました。しかし、この挫折が生涯の仕事の準備だったと、後で分かりました。

声を使って

世界的なピアニストに会わせてあげると言われました。私は音楽漬けで育ち、バイオリンとピアノを弾き、独唱者として教会等で歌ってきたので、このチャンスに興奮しました。

彼に会ってみると、ほとんど英語が通じないと分かりました。そして何と、私にチェロを渡して、弾けと言います。そうすれば、ピアノで伴奏するからというのです。私はチェロを弾いたことがありません。それで、バイオリンの弾き方を真似てキーキーと音を出しましたが、ついに訳が分からなくなったと認めて、別れました。

そして目が覚めました。すべては夢だったのです。けれども、どうして夢の中で、「歌ならできます」と言わなかったのだろうという思いが残りました。

神は、他人の益のために用いなさいと(Ⅰコリ12:7)、私たちの才能や霊の賜物を育てる道をくださいます。祈り心で聖書に親しみ、賢い指摘に耳を傾けることで、私たちは自分の賜物が分かってきます。それぞれの賜物が何であれ、時間をかけて見つけ、用いなさいと使徒パウロは諭します。霊の賜物は御霊がみこころのままに分け与えられたのです(11節)。

神に誉れを帰するために、そして、イエスを信じる人々に仕えるために、聖霊にいただいた「声」を用いましょう。

眠れない夜

大学生の頃、夏休みにコロラド州の美しい山の中にある民宿で働きました。その民宿のスタッフは、夜になると交代で夜番をします。私たちは寝ているお客さんを守るために、一晩中、森林火災に目を光らせるのです。最初は、人目に留まらない、疲れるだけの仕事だと思っていました。ところが、やがて、大いなる神の臨在の中で静まり、内省し、たましいがうるおされる特別な時間になったのです。

ダビデ王は神の臨在を渇望しました(詩63:1)。床についても、夜がふけても、それを求めました(6節)。これを読むと、ダビデが思い悩んでいたことは明らかです。もしかしたら、息子アブシャロムの反逆に対する深い悲しみを表したのかもしれません。しかし、ダビデにとって、夜は「御翼の陰」(7節)で、神の助けと癒しを体験する時でした。

もしかすると、あなたは今、人生の危機や困難に直面しているかもしれません。あなたの「アブシャロム」が重く心にのしかかって、心地よい眠りにつけずにいるでしょうか。家族の問題や仕事の責任、家計の苦しさという重荷が、あなたから安息の時間を奪っていますか。もしそうなら、眠れない時間は、神を呼び求め、神にすがりつくチャンスだと考えましょう。神の愛の御手があなたを支えてくださいます(8節)。