寄稿者

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Julie Ackerman Link

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ジュリー・アッカーマン・リンク氏は、多くの著書の編集を手がけ、Discovery House Publishersから自身の著書Above All, Love(「何よりも愛」邦訳なし)が出版されています。夫ジェイとともに教会の奉仕にも積極的に関わっています。

寄稿一覧 Julie Ackerman Link

誉れは誰に

私たち夫婦は田舎に住んでいて、家の周りは農地です。こういう土地では「ごはんを食べられるのはお百姓さんのおかげなのだから、感謝しなさい」という意識が今なお生きています。農家の人たちが額に汗して畑を耕し、種を蒔いて作物を育て、収穫してくれなければ、私たちは飢えてしまいます。この人たちの勤勉な労働のおかげで、私たちは食べていけます。

愛するために愛される

雑貨屋に「いかに愛するかではなく、いかに愛されるかによって、人の心は決まる」という、確か「オズの魔法使い」のせりふを記した壁掛けがありました。

愛することと知ること

ジョナサン・サフラン・フォアの小説で、登場人物のひとりがニューヨークのエンパイア・ステート・ビルを指して、「このビルが大好きだから、このビルのことはわかる」と言っていました。それを読んで、愛と知識は関連していると思いました。何かをすごく好きになるなら、そのすべてを知りたくなります。どこかの町を好きになると、その町のあちらこちらを探索したくなります。誰かを好きになれば、その人のことをもっと知りたくなります。彼(彼女)の好きなものは何か、どういう毎日を過ごしているのか、故郷はどこか、どんな友人がいるのか、何を信じているか…挙げたらきりがありません。しかし、ありのままの自分を見せれば愛してもらえなくなるのではと恐れて、好きな人に自分のことを教えない人もいます。

神の備えとその方法

窓の外では、リスたちが冬に備えてドングリを安全な場所に隠そうと慌しく駆け回っています。その騒々しさに思わず笑みがこぼれます。鹿の群れが我が家の裏庭を横切ってもしんとしているのに、一匹のリスの立てる騒音は、まるで侵略者がやって来たようです。

すべてを越えて

姪と私は、家族内にあった数年来の悩みについて、こんなやり取りを続けていました。

火と雨

山火事がコロラドスプリングス近郊の美しい渓谷で猛威をふるい、家屋数百棟とさまざまな野生動物が暮らす森林を呑み込みました。雨を降らせてくださいという祈りが、全米でささげられました。人々は、火が鎮まり、これ以上被害が広がらないように、また消防士が休息できるようにと祈りました。このとき、ある人たちの雨乞いの祈りに条件がついていたのが印象的でした。神のあわれみによって、雷雨以外の雨をくださいというものです。稲妻による更なる火災の発生を懸念したからです。

神の計画

神を愛する友人のリンダは、医療伝道を志していました。医者として主に仕え、医療体制が整っていない地域に出て行って、病気の人たちに福音を届けたいと願っていました。しかし、神には別のご計画がありました。リンダは確かに、病人に福音を伝える伝道師になりましたが、その形は、彼女が考えていたものではなかったのです。

夜空を照らす

穏やかな秋の日が暮れて、夜のとばりが降りた満月の夜。5万人を超える人たちが川べりに集まって、天灯(てんとう)を飛ばすというイベントが、私たちの住むグランドラピッズ市で行われました。人々は、ともしびを入れた天灯を真っ暗な夜空に放ちました。すると、いくつもの光がまばゆく輝きながら昇っていき、満月に吸い込まれていくようです。多くの人たちは、夜空に輝く芸術をながめていました。

イメージを気にする

古い家族写真を見ながら、いとこたちと冗談を言い合いました。私たちの家系が受け継いでいるのは何だろうと話していると、目につくのはたいてい、短い足、歯並びの悪さ、くせ毛といった、あまりぱっとしない身体的特徴です。一番コンプレックスに思っている体の部分が、先祖代々遺伝した特徴だというのも珍しくない話でしょう。しかし、私たちが先祖から受け継ぐのは、身体的特徴だけではありません。良きにつけ悪しきにつけ、性格も受け継ぎます。ところが、その部分はどうも見過ごされがちです。