寄稿者

すべて見る
Julie Ackerman Link

Julie Ackerman Link

ジュリー・アッカーマン・リンク氏は、多くの著書の編集を手がけ、Discovery House Publishersから自身の著書Above All, Love(「何よりも愛」邦訳なし)が出版されています。夫ジェイとともに教会の奉仕にも積極的に関わっています。

寄稿一覧 Julie Ackerman Link

手を挙げる

ミネソタ州ノースフィールドのセント・オラフ聖歌隊の美しい歌声は有名ですが、その卓越した合唱の鍵は隊員の選別にあります。応募者の中から隊員を選ぶ際、その人の歌唱力だけでなく、全体に調和する歌声かどうかを確かめます。また隊員は、聖歌隊を最優先にして、厳しい練習と決められたコンサートに忠実に参加することを約束しなければなりません。これも、彼らが素晴らしい理由です。

隠された神秘

自然界で起こっていることの大半は、目にすることができません。見るには小さすぎたり、速すぎたり、逆にゆっくりすぎたり、という動きだからです。ところが、映像作家ルイ・シュワルツバーグは、文明の利器を使って、毛虫の口、ミバエの目、きのこの成長過程などをカメラに収め、驚くような映像の世界を作り上げました。

私には関係ない

ソーシャル・メディアは便利ですが、満足をくれるツールではありません。少なくとも、私にはそうです。人が自分より先に目標を達成したり、大きな成果を上げたりするのを繰り返し見せられると、自分は自分で良い目標を立てていても落ち込みます。私はそういう傾向があるので、神は不公平ではないと何度も自分に言い聞かせます。私がやり遂げるべき仕事に必要なものは、神がすでに与えてくださっています。

人を惑わす流れ

科学ジャーナリストのシャンカール・ヴェダンタムは自著「隠れた脳」の中で、海で泳いだ体験を記しています。その日、海は穏やかで、すいすい泳げるように感じて、湾から外海まで遠泳しました。ところが、岸に戻ろうとすると、なかなか進みません。彼は潮の流れにだまされたのです。楽々と泳げたのは彼の力ではなく、潮の流れに乗っていたからでした。

責任のなすりあい

今までに色々と責められたことがありました。私の罪や失敗、実力不足などのせいで、家族や友人(そして恐らく赤の他人)を悲しませたり、不安にしたり、迷惑をかけたりしたのですから、それはもっともです。一方、私の責任ではないことや、私にはどうすることもできないことなのに非難されたこともあります。

偉大な癒やし主

知り合いの医師はみな頭が良く、よく働き、思いやりのある人たちです。どこが悪いか診断し、薬を処方し、骨を接合したり、傷を縫い合わせたりしてくれます。彼らは、私の苦痛を何度も取り除いてくれたので、その知識や技術には心から感謝しています。しかし、だからといって、私が神より医師を信頼するかと言えば、そんなことはありません。

最高の婚礼

ここ800年ほどで、ユダヤの結婚式に新しい習慣が加わりました。式の終わりに、新郎が足元でワイングラスを割ることです。一説によると、グラスを砕くことは紀元70年のエルサレム神殿の崩壊を象徴しており、自分たちの家庭を築こうとする若い夫婦が、神の家が壊されたままであることを忘れないように、自らを戒めているのだそうです。

愛と光

友人たちは夏の家庭菜園の計画を立て始めました。ひと足早く作業を始め、屋内に種を植えた人たちもいます。屋内ならば栽培条件をコントロールし、発芽に適した環境を整えることができるからです。そして、霜の心配がなくなると屋外に苗を移します。菜園に苗を植えたら、草取り、施肥、水やり、そして、ネズミや害虫などの防除が始まります。食べ物を生産するのは重労働です。

そして、あなたは笑う

カナダ人の宇宙飛行士クリス・ハドフィールドは、自らの打ち上げを「騒音、振動、圧力、火の玉」と表現しました。ロケットが国際宇宙ステーションに向かって加速すると、重力が増して、息をするのも難しくなりました。そして、ついに気絶するのではないかと思ったとき、大気圏を抜けて無重力の世界に脱出しました。そのとき、彼は笑い出したといいます。