音楽は薬
ベラが小児がんでノースダコタ州の病院に入院した時、治療の一環として音楽療法を受けました。音楽を聴くと気分が良くなることは昔から多くの人が経験しています。今では音楽の臨床における効用は研究者たちによって論文にまとめられています。音楽療法は現在、ベラのようながん患者だけでなく、パーキンソン病や認知症、心的外傷の患者たちに有効とされています。
心を守る
ハンガリー生まれの数学者エイブラハム・ウォールドは、1938年にアメリカに移住した後、第2次世界大戦で米軍に貢献しました。ウォールドたち統計研究グループは、どこを強化すれば戦闘機を敵の爆撃から守れるのか調査するように依頼されました。彼らはまず、帰還した機体の損傷がひどい箇所を調べました。その結果、ウォールドの洞察は大いに評価されました。彼は、帰還した戦闘機からは、撃たれても無事に戻って来られる箇所のデータしか得られないと述べたのです。強化が必要な箇所は、墜落した機体を見なければ分かりませんが、最も脆弱(ぜいじゃく)な部分を攻撃された戦闘機は墜落するので調べられません。その脆弱な部分とはエンジン、すなわち機体の心臓部です。
営巣地
ツバメ科の小鳥、小洞燕(ショウドウツバメ)は、川岸の土を掘って巣を作ります。しかし、イングランド南東部では、土地開発のために、鳥が越冬地から戻ってくるごとに営巣地が減っています。地元の自然保護運動家たちは行動を起こし、巨大な人口砂丘を建設しました。砂の造形物を作る会社に協力してもらい、将来にわたって、ツバメが巣を作れる丘を砂で造成しました。
心のリズムが一つに
文字が発明されるずっと前から、昔話は人々の心を捕えてきました。物語は知識を伝える手段でもあります。「昔々……」と始まると、私たちは皆、ワクワクしながら耳を傾けます。物語には人を楽しませる以上の力があります。最近の研究によると、物語を一緒に聴いている人たちの心拍が同期するといいます。心拍は人によっても違い、同じ人でも時間帯で変化します。ところが、同じ物語を一緒に聴いている人たちの心臓は、同じリズムで拍動していると報告されました。
おばあちゃんクジラ
研究者が「グラニー(おばあちゃん)」と名付けたシャチは、「孫」に対する自分の役割の重要性を知っていたようです。最近、母親を亡くした孤児のシャチはまだ自立しておらず、誰かの保護と支援が必要でした。そこで、80歳を過ぎたおばあちゃんが並んで泳ぎ、幼いシャチに生きる術を伝授しました。餌のサケを囲い込んでもすぐ食べず、「孫」に食べさせるだけでなく、何を捕るべきか、また、その居場所を教えたりします。
どちらも真実
フェン・ルルが家族と再会したのは30年後でした。幼児期に自宅前で遊んでいて誘拐されましたが、中華全国婦女連合会の尽力で探し出されました。当時のことは、幼くて、覚えていません。経済状況が苦しい親に売られたと信じて育ったので、真実を知ると、多くの疑問や感情が湧いてきました。
神の力で自制を
好きなものを我慢する子供の能力を測ろうと、1972 年、「マシュマロ・テスト」と呼ばれる試験が実施されました。子供たちは、マシュマロを1つずつもらい、それを10分間食べずに我慢できたら、褒美としてもう1つもらえると告げられます。約3分の1の子供は我慢しました。一方、別の3分の1は、30秒以内に食べてしまいました。
賢く選ぶ
宇宙飛行士のクリス・ファーガソンは、国際宇宙ステーションに向かう飛行に関して苦渋の決断をしました。しかしそれは、乗組員の安全とは関係ありません。家族に関することでした。ファーガソンは自分の優先順位は家族だと考えて、船長として宇宙に向かう代わりに、地球にとどまって、娘の結婚式に出席することを選びました。
共に集まるとき
国連が発表する世界幸福度報告によると、デンマークは世界で最も幸せな国の一つです。彼らは暗く長い冬を温かい飲み物やおいしい食事を友人と楽しむことで乗り切ります。そういう居心地の良さを「ヒュッゲ」と言います。「ヒュッゲ」は、他の国のように太陽の恩恵を受けられないという生活のマイナス面を補ってくれます。大切な人と食卓を囲むというシンプルなことで、心が満たされるのです。