光、あれ
娘が赤ん坊の頃、私は彼女に物の名を口で言って教えました。これから探検する広い世界を理解する助けとなり、語彙も増やせると思い、周りの物の名前を告げたり、触らせてからその物の名前を口で言ったりしていました。私たち夫婦は、娘の最初の発語は「ママ」か「パパ」が自然だろうと何となく思っていましたが、驚いたことにそれは全く別の言葉でした。ある日、娘の小さな口は、私が教えた「ひかり」をまねしようとして、「かり」とかわいい声でささやいたのです。
重要なこと
友人は、クリスチャンの同僚から政治について何度も聞かれたといいます。社会を分断している問題について、彼女の立場を知りたかったのでしょう。しかし、彼女は「私たちはキリスト者なのだから、むしろキリストにある一致に目を向けましょう」と答えました。
私たちと同じように
息子が服を脱いで泳ぎたがらないのは、生まれたときからある、胸や腹部、左腕のあざを気にしているからと知り、デレクは自分の身体に息子のあざと同じ模様のタトゥーを長時間の痛みに耐えて入れました。
永遠の居場所
最近、近所に引っ越しましたが、新旧の家を売買するタイミングの都合で、しばらく別の場所に仮住まいをしなくてはなりませんでした。その時、私は、自宅でない場所でこんなにくつろげるなんて、と驚きました。最愛の家族が一緒にいたからです。
神の接着剤
ペンシルベニア州立大学の科学者たちは、接着力が非常に強いにもかかわらず剥がすことが可能な新しい接着剤を開発しました。そのヒントはカタツムリの粘液です。カタツムリの粘液は、乾燥した状態では固まり、湿った状態では緩みます。カタツムリはその性質のおかげで、安全な湿度の高い環境では自由に動き回り、動くと危険な環境では、何かの裏にしっかりとくっついているのです。
美しい足
ジョン・ナッシュは先駆的な数学の研究により1994年のノーベル経済学賞を受賞しました。それ以来、彼の理論は競争や競合の精神力学を理解するために世界中の企業に用いられています。彼に関する書籍と映画は、ナッシュが「美しい心」を持っていたと語りますが、それは、彼の脳が美しい形状をしていたということではありません。彼の脳が美しい行為をしたという意味です。
創造の不思議
アラスカのルート氷河を歩いている時、ティムは、未知なるものに遭遇しました。彼は、氷河の研究者ですが、大量の鮮やかな緑の苔玉を初めて見ました。その後、長年、同僚と調査し、その「氷河ネズミ」は、木の苔と違って何にも付着していないばかりか、何と、動物の群れのように揃って動くことが分かりました。初めは、風に吹かれたり、転がり落ちたりしていると考えましたが、調査を続けると、その仮説は排除せざるをえなくなりました。
神から隠れる
小学3年生のかくれんぼの思い出です。鬼の私は教室を出て、物置や戸棚など、あちこち探して友だちを見つけましたが、最後の一人が見つかりません。ついに彼女が、天井から吊るしたシダの鉢植えの向こうから出て来たときは、自分の目は節穴だったかと思いました。隠れていたのは彼女の頭だけで、他は丸見えだったのです。
みそばに近づく
コロナ禍の中、貸金庫使用の手続きがさらに煩雑になりました。来店予約をし、到着後に電話で入店許可をもらい、身分証明書を見せて署名します。そして、付き添ってくれる専任の行員を待ちます。部屋に入ると、私が金属の箱から必要なものを取り出すまで重い扉は施錠されます。これらの指示に従わなければ、中には入れません。