寄稿者

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Kirsten Holmberg

Kirsten Holmberg

カーステン・ホルムバーグ氏は、西海岸北西部在住の講演家、執筆家、講師です。Advent with the Word: Approaching Christmas Through the Inspired Language of God の著者で、バイブルスタディのテキストも手掛けています。教会、ビジネス、コミュニティイベントの講演では、みことばからイエスの愛を知り、イエスに近づくよう人々を励まします。詳しくは、www.kirstenholmberg.comをご覧ください。(サイトは英語のみ)

寄稿一覧 Kirsten Holmberg

歌ってくださる神

若い父親が赤ん坊の息子を抱いて、歌ってあやしていました。その子には聴覚障害があって、メロディーも歌詞も聞こえません。それでも父は優しく歌います。息子に対する愛を表しているからです。赤ん坊は、こぼれる笑顔で父親に応えていました。

重荷を分かち合う

中学校教師のカレンは、生徒たちにある活動をさせます。各々が心に負う悲しみや悩みを匿名で書き、それを皆でシェアして、互いの辛さを理解するのです。生徒たちはしばしば、同情の涙を流します。この試みは、思いやりと共感力を喚起し、クラスに互いを尊敬する雰囲気が醸成されます。

休む理由

長生きしたいなら休暇を取りましょう。中年男性の会社役員の心臓病リスクを研究していたフィンランドのヘルシンキのチームが、40年後、被験者の追跡調査をしたところ、思いがけない発見をしました。休暇を取った人たちの死亡率が低かったのです。

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カリフォルニアシラタマイカは薄明かりの中深海に生息します。ふたつの目の大きさが極端に違うので「ゆがんだイカ」というニックネームがつきました。左目は時間の経過とともに発達して、右目の約2倍の大きさになります。軟体動物の研究者たちは、イカは、小さい右目で暗黒の海底を、大きい左目で太陽光の注ぐ海面を見ていると考えています。

走って知らせる

今日のマラソン競技の起源は、古代ギリシャの伝令だといいます。言い伝えによれば、紀元前490年、ギリシャが侵攻してきたペルシャ軍を打ち破ったことを知らせるために、フェイディッピデスという伝令が、マラトンからアテネまでの約40キロを走りました。今日のマラソンランナーは、自己実現のために走ります。しかし、フェイディッピデスは、勝利の良い知らせを同胞に届けるという大義のために走りました。

ともにいるということ

テーマパークのスタッフのジェンは、男の子が地べたで泣き叫んでいるのを見つけて駆け寄りました。ラルフという少年でしたが、朝からずっと楽しみにしていたアトラクションに行ってみたら、故障中だったのです。ラルフは自閉症でした。ジェンは彼を抱き起こしたり気休めを言ったりせず、一緒に地面に寝転んで気持ちを共有して、気がすむまで泣かせてあげました。

借りた靴

高校3年生のゲイブは、カリフォルニア州で2018年に発生した大規模な森林火事で被災し、クロスカントリーの州大会予選に出場できませんでした。州大会を目指して4年間頑張ってきたのに、そのチャンスを失ったのです。大会委員会は状況を考慮し、ゲイブが出場資格時間内で走れるかを審査するという救済措置を講じました。しかし、彼は、ライバル校の校庭でひとりで走らなければなりません。その上、競技用シューズは火災で黒焦げになっていたので、普通の運動靴で走らなければなりませんでした。

干ばつを耐える

カリフォルニア州ヴィクターヴィル市の一部が、2019年4月、「回転草」におおわれました。この草は、近くのモハーヴェ砂漠に生えていて、成長すると2メートル近くにもなるやっかい者です。風で根元から折れると球状に丸まり、風に飛ばされ転がり、種をまき散らします。それが強風で市内まで吹き飛ばされてきたのです。

心に印刷

グーテンベルクが1450年に活版印刷技術を発明しました。それにより、マスコミュニケーションの時代が西洋で幕を開けました。知識を多くの人に広める技術が開発されたことで、学べる社会層が広がり、識字率が高くなり、社会、宗教の分野で改革が急速に進みました。グーテンベルクは世界で最初に聖書を印刷しました。それ以前、聖書は一冊一冊、人が手で書き写し、写本の制作は1年がかりの仕事でした。しかし、印刷技術が発明されたことで、私たちは、聖書を直接読むという特権を、何世紀にも渡って享受してきました。今では電子版もありますが、印刷技術により、私たちの多くは自分の聖書を自分の手で持つことができます。かつては莫大な費用と膨大な時間がかかるせいで入手困難だった聖書が、今日では、我が手の内にあるのです。