敵か味方か
人口7万人のテクサーカナ市は、テキサス州とアーカンソー州にまたがっています。それぞれの側に市長がいて、市議会、消防や警察があり、高校のスポーツ大会では、多くの住民が集まり地元への忠誠心を示します。州法が異なるので、共同の水道システムの運営に関する論争などもあります。しかし、この町は統一性ある共同体として知られています。市民たちは毎年、州の境界線になっている道で恒例の食事会を催し、ひとつの共同体であることを祝います。
得することを選ばない
数人の受刑者たちが刑期を短縮する社会奉仕として、道路のゴミ拾いをしていたとき、監視員のジェイムスが倒れました。駆け寄ると脳卒中かもしれないと分かりました。即座にひとりがジェイムスの電話を取り、救護を求めました。当局は彼らの行動に感謝しました。命が脅かされた監視員を放置して逃走することもできたのに、そうしなかったからです。
座席番号2Dに座る人
ケルシーは11ヵ月の娘と酸素吸入の機器を抱えて、飛行機の狭い通路を進んで行きました。娘には慢性の肺疾患があり、ふたりは治療のために旅をしていました。予約したひとつの座席に親子で座ると程なく、客室乗務員がやって来て、ファーストクラスの乗客が席を代わると申し出ていると言われました。ケルシーは感謝の涙を流しながら通路を歩き、ゆったりとした座席に腰を下ろしました。一方、見ず知らずの親切な乗客が、彼女の席に着きました。
聖なる集まり
連休を利用して旧友たちと湖畔の宿に泊まりました。昼間は水遊びや食べ歩きをしましたが、本音で語り合った夜が最高の思い出です。夕闇が迫る中、私たちは 日常ではあり得ないほど 心を開き、行き詰った結婚生活の痛みや心的外傷に苦しむ子どものことなど、自分をさらけ出して語り合いました。そして安易な気休めではなく、苛酷な現実の中にも真実な神がおられることを確認し合いました。この夜は私の人生にとって、最も聖なるひとときだったと言えます。
おしゃべりテーブル
孤独は幸福感を奪う最大の敵のひとつで、健康にも悪影響を及ぼします。一時期であっても寂しいと感じる人は、年齢や性別にかかわらず人口のほぼ3分の2に上るという研究結果もあります、あるイギリスのスーパーは店内のカフェに「おしゃべりテーブル」を設置して、自由に雑談ができるようにしました。人と交流したい人は、おしゃべりテーブルに行って人の輪に入るか、入りたいという意思表示をすればよいのです。雑談によってつながりができ、仲間意識が芽生えます。
癒しの言葉
最近のある研究結果によると、医療従事者から励ましてもらった患者は早く回復すると言います。アレルギー物質で皮膚にかゆみを起こさせた状態の被験者を、医者から大丈夫と言われるグループとそうでないグループに分け比較しました。すると、医師から言葉をもらった患者たちは、他の人たちよりも不快さとかゆみが軽減されたそうです。
チャーピー
カモメのチャーピーは自分の恩人を、12年間、訪問しています。ジョン・サムナーは、脚を折ったチャーピーをドッグフードでなれさせ、治るまで看病してくれました。チャーピーが英国のデボン州インストウ・ビーチにいるのは、9月から3月までですが、両者は互いをすぐに見つけます。チャーピーは、他の人には近づきませんが、ジョンが浜辺に来ると、毎日、真っ直ぐに飛んで来ます。なんとも珍しい関係です。
近くにいる隣人
多くの自治体がWebサイトを使って、地域がつながるように助けています。私の住む町では、ピューマの目撃情報や山火事の避難指示の他、子育て世代同士が必要に応じてベビーシッターをし合うためにも使われています。迷子になったペットを探すことさえできると分かりました。今日の忙しい生活の中で失われがちだった地域社会のつながりは、インターネットの力によって復活しています。
あなたのために良い
世界中の人々は2016年に推計で約10兆円をチョコレートに費やしました。膨大な数字ですが、チョコレートは美味しいのですから、驚くには値しないかもしれません。その上、アンチエイジング作用や心臓病予防効果のあるフラボノイドを含んでいて健康に良いと分かったのですから、世界中が喜びました。これほど受けの良かった処方箋が、かつてあったでしょうか。(但し、食べ過ぎには気をつけましょう。)