鐘を鳴らせ
ダーラは、30クールの放射線治療の後の検査で、がんは消滅していると言われました。それで、「解放の鐘」を鳴らしたくてうずうずしていました。治療が終了し、健康になったことを祝って鳴らす、この病院の伝統、「解放の鐘」です。彼女は、この祝賀セレモニーが本当に嬉しく、興奮しすぎて、ベルからロープが外れたほどでした。明るい笑い声がホールに響きました。
未熟な信仰
思春期は、当人にとっても、親にとっても、人生で最も辛い時かもしれません。当時、私は「ママとは違う」と、はっきりさせたかったので、母の価値観をあからさまに否定し、母の言うことに反抗しました。私の自由を奪って惨めにしたいのだろうと疑っていました。後年、この問題は解決しましたが、当時の親子関係は緊張そのものでした。当然、母は私の反抗を嘆いていました。それらの規則が娘を不必要な精神的・肉体的痛みから守ると知っていたからです。
大きな物語
クラフトのパーツとして破片を注文したはずなのに、届いた箱には、無傷のステンドグラスが入っていました。調べてみると、それは第二次世界大戦の爆撃を避けるために撤去された教会の窓だと分かりました。注文主のコリンは、その質の高さに驚きました。一つひとつの断片は、美しい絵を形成していました。
恵みを施す
息子は私たちの養子になるまで児童養護施設にいました。家に連れて帰る日、持ち物を取ってくるように言うと、何もありませんでした。私たちは持ってきた新品の服に彼を着替えさせ、着ていた服は、寄付する他の服と一緒に置いてきました。彼が何も持っていないことに心が痛みましたが、これからは物心両面で支えてやれると嬉しくなりました。
信仰について語る
プレゼンが苦手で悩むアランに助言を求められました。人前で話すと動悸がして口が渇き、赤面するといいます。これは多くの人が悩む社会恐怖のひとつです。私は、失敗の恐怖を克服するためには、言葉の巧みさを追い求めず、伝えるべき内容に焦点を絞ることだと助言しました。
成熟に向かって
大人になったと感じた時はいつかという調査がありました。最も多かったのは、経済的に自立した時、家を買った時でした。自炊を始めた時、病院などの予約を自分で取り出した時という答えや、夕食をスナック菓子で済ませる自由を得た時、土曜日の夜は出かけず自宅でくつろぎたいと思った時、という面白い返答もありました。どれも何らかの行為を指して大人のあかしと語っています。
虹の輪
エイドリアンは登山中に不思議な体験をしました。それはブロッケン現象といって、虹色の光の輪の中に自分の影が映るというものです。自分の背後から差し込んだ日光が、雲に反射して起こります。彼は、この魔法のような光景を前に大喜びしました。
歌ってくださる神
若い父親が赤ん坊の息子を抱いて、歌ってあやしていました。その子には聴覚障害があって、メロディーも歌詞も聞こえません。それでも父は優しく歌います。息子に対する愛を表しているからです。赤ん坊は、こぼれる笑顔で父親に応えていました。
重荷を分かち合う
中学校教師のカレンは、生徒たちにある活動をさせます。各々が心に負う悲しみや悩みを匿名で書き、それを皆でシェアして、互いの辛さを理解するのです。生徒たちはしばしば、同情の涙を流します。この試みは、思いやりと共感力を喚起し、クラスに互いを尊敬する雰囲気が醸成されます。