津波のあとで
津波がスリランカを襲いました。約4万人が亡くなり、何十万人という人々が避難生活を余儀なくされています。私はこの文章を、津波の数日後に書いています。惨事が起こった日のちょうど一週間後にスリランカを発ち、本の執筆のために3週間の休暇をとる予定でした。津波の災害はあまりにも衝撃的であったため、初めのうち私たちはどうしてよいか分かりませんでした。最初の二日間は、予定通り出発できるだろうと思っていました。しかし、冷静さを取り戻した現在、こんな状況の中でまだ旅に出ることを考えていた自分に驚いています。今はクリスチャンにとって、国民の痛みをともに分かち合うべき時です。私は今、この国を去ることはできません。
このような状況になると私たちは、聖書の中に励ましと導きを見つけようとします。そして聖書が、私たちに多くのことを語りかけていることを見出します。この小冊子は、スリランカのクリスチャンたちが今、何をすべきか、ということを聖書に基づいて私なりに考えてまとめたものです。さらに原文を改訂し、津波に限らずどのような惨事に直面している人にも役立つようにと考慮しました。
(このプランは同タイトルの探求の書を再構成したものです。)
2004年12月26日、著者アジス・フェルナンド師の愛する母国スリランカを大津波が襲い、壊滅的な被害を与えました。この小冊子は、神を愛する一市民としての彼の考えをまとめたものです。自然災害などの渦中にいる方、支援に携わる方、そして惨状を覚えて心騒がせているすべての方の助けとなれば幸いです。「私はこの文章を、津波の数日後に書いています。……このような状況になると私たちは、聖書の中に励ましと導きを見つけようとします。そして聖書が、私たちに多くのことを語りかけていることを見出します。この小冊子は、スリランカのクリスチャンたちが今、何をすべきか、ということを聖書に基づいて私なりに考えてまとめたものです。さらに原文を改訂し、津波に限らずどのような惨事に直面している人にも役立つようにと考慮しました。」(本文より)