救い

救いがもたらす新たな希望

マンスリートピック
知識 | 2024年1月のトピック

人生もう終わりだ、とジョーは思いました。逮捕され、拘置所の中で、罪悪感に押しつぶされそうになりながら、何もかも終わりにしたいと考えていました。

数日前、彼は飲酒運転で事故を起こし、10 代の少女を死なせてしまったのです。1 人の人の命を奪ってしまったという罪悪感が重くのしかかりました。

ジョーは裁判を待つ一方で生まれ変わることを誓いました。そして、アルコール依存症の回復支援施設で、人生を一変させる出来事が起こりました。福音を聞いて、イエスを救い主だと信じたのです。キリストを受け入れたことで、神に受け入れられ赦(ゆる)されたと実感し、新しい希望を見いだしました。

裁判の結果、ジョーは10 代の若者を死なせた罪で、懲役12 年を言い渡されました。その期間、他の受刑者にできる限り親切にするよう心掛け、イエスの愛と赦しの良い知らせを伝える毎日を過ごしました。刑期を終え出所した時、彼は遺族への謝罪の機会を求めました。面会がようやくかなうと、被害者の両親と兄は、彼が変わったことを感じ取り、大切な家族の命を奪ったジョーを赦してくれました。

私たちがイエスの赦しを求めるときに起こる変化は、表面的なものではありません。「古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました」とパウロは宣言します(Ⅱコリント5:17)。新しくなった人は、神と和解できるようになり(18 節)、めちゃくちゃだった人生に希望の光が差します(19 節)。すると、希望を与える和解のメッセージを他の人々に伝えられるようになります(20 節)。

イエスが無償で差し伸べられる赦しと和解。これを受け取るなら、新たな希望が過去の恐れと重荷に取って代わるのです。

デイリーブレッド寄稿者Dave Branon

イエスによって救われるとはどういうことでしょう。今月は、贖罪(しょくざい)、義認、和解という救いの側面について考えました。
【このテーマは今月の以下のエッセーでも取り上げています。】
1日 イエスにある新たな自分
8日 喜びの救い主
22日 正しい焦点
31日 イエスに全て委ねる