誠実さ

誠実な生き方

マンスリートピック
関係 | 2024年8月のトピック

美術品や骨董(こっとう)品は本物か否かを判別するために真贋(しんがん)鑑定をします。人も、周囲から「本物」すなわち誠実な人と認められたいと願います。キリスト者は、自分の不完全さを見せてはいけないと感じることがあります。しかし、誠実に生きるにはまず自分が赦(ゆる)されるべき存在だと認めなくてはなりません。私たちの欠けが、神の驚くべき恵みを世に示すからです。

誠実に生きるために何ができるでしょう。

神に目を開いていただく。詩篇の作者と共に祈りましょう。「神よ 私を探り 私の心を知ってください。……私のうちに 傷ついた道があるかないかを見て……導いてください」(詩篇139:23-24)

悔い改めの必要性を謙虚に認める。パリサイ人と取税人のたとえで、前者は自分の正しさを並べ立て、後者は「神様、罪人の私をあわれんでください」と告白しました(ルカ18:13)。イエスは、神の前に義と認められて帰ったのは取税人だと言われました。

神の恵みを喜ぶ。「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである」(Ⅱコリント12:9)と神は言われました。自分の弱さと罪を認めるなら、神の赦しを求め、聖霊によってキリストに似た者へと変えられていくスタート地点に立てます。

正直さを大切にする。自分をよく見せたり、空気を読んで周りに同調したりする誘惑に抵抗しましょう。空気を読むプレッシャーを感じたとしても、話すときは、他の誰でもない、「私たちの心をお調べになる神に喜んでいただ」くために発言するという覚悟を持ちましょう(Ⅰテサロニケ2:4)。

イエスにあって偽りなく生きると、見下されたり恥をかかされたりするリスクがあります。しかし、主に助けていただくなら、「本物」の信仰とはいかなるものかを周囲に示し、主に栄光を帰せるでしょう。

デイリーブレッド寄稿者Karen Pimpo

悩みも挫折もある生身の人間として正直に生きるにはどうすればよいのでしょう。
【このテーマは今月の以下のエッセーでも取り上げています。】
1日 イエスに献身した形跡
8日 清めをもたらす告白
15日 罪悪感と解放
22日 神の皿