自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。……自分の宝は、天にたくわえなさい。―マタイ6：19-20

人というのは、何かを集めるのが好きです。野球カードや切手、コインなど様々なものを収集します。コレクションは楽しい趣味になりますが、自分が世を去るなら、自分が持っていた物はすべて他の誰かの持ち物になります。そう考えると、熱がさめて冷静になれます。地上にたくさん蓄えても、永遠のためには何もしていないなら、地上の蓄えにどんな価値があるのでしょう。

これについて、イエスは次のように弟子たちを教えられました。「自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは、虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません」（マタ6：20）。
　

永遠の宝は、その価値を決して失いません。この宝は、劣化することも盗まれることもありません。そして、なんと永遠の宝は、実際に備蓄しておくことができるのです。神に仕えることや福音を伝えることで、永遠の宝を蓄えることができます。困っている人を思いやったり、イエスのみこころに従って生きたりすることによっても、それができます。マルコの福音書は、イエスが金持ちの若い男性を試されたことを記しています。持ち物すべてを売り、売り上げを貧しい人に与え、そして自分についてくるように言われたのです。この人の応答は、彼の価値観を露呈しました（10：21-22）。
　

地上にある物に夢中になるのは簡単ですが、イエスに従っていこうと決めるなら、主が永遠の宝を集める喜びを教えてくださいます。この世の何も、その喜びにはかないません。

（Joe Stowell）

永遠のものをしっかり掴み、一時的なものは軽めに握っておこう。