1年で聖書を!
◆ 創世記25-26
◆ マタイ8:1-17
聖書のみことば創世記12:1-9

 
主はアブラムに仰せられた。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。―創世記12:1


大学時代の友人は、今までに会った人の中で最も頭が良い人です。彼は州立大学で学んでいるときにクリスチャンになり、優等卒業学位を授与され、有名な神学大学院で学びました。そして、故郷の家族や友人から遠く離れた、へき地の小さな教会の招聘に応じて牧会にあたりました。12年が過ぎたとき、彼はその教会には新しいリーダーが必要だと感じて辞表を出しました。大きな教会や、キリスト教系の大学、または神学大学院で教えて欲しいという招聘があったわけではありません。実際、次の仕事はなかったのですが、神が自分を別の方向に導いておられると確信していたので、そこを去るという召しに従いました。

このことについて話したとき、彼はこう言いました。「○○に召されたという人はよくいるけれど、○○から召されたという人はあまり聞かないね。」
 

イスラエルの族長アブラハムは、神がどこへ導くかも知らずに出て行きました(ヘブ11:8-10)。私の友人の従順は、多くの点で、このアブラハムに似ています。ききん(創12:10)や恐怖(11-20節)、親類の間の争い(13:8)といった困難な状況によって、彼の信仰が揺るがされても当然だったでしょう。しかし、彼は耐え続けました。そして、信仰によって義とみなしていただきました(ガラ3:6)。
 

神に従順な人生は楽ではありません。しかし、その人は祝福されます(ルカ11:28)。

(Julie Ackerman Link)

神が導いておられると分かっているなら、行き先は知らなくてもよい。