1年で聖書を!
◆ 創世記46-48
◆ マタイ13:1-30
◆ 創世記46-48
◆ マタイ13:1-30
聖書のみことば Ⅰコリント10:1-13
ですから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけなさい。
―Ⅰコリント10:12
世の尊敬を集めていた著名人が、不祥事を起こすことが珍しくなくなりました。そんなことが度々起こるので、私たちはがっかりこそすれ、もはや驚いたりはしません。
ところで、有名人であれ、自分の身近な人であれ、誰かが道徳的な過ちを犯したと知ったとき、私たちのとるべき正しいリアクションとは何でしょう。
それはまず、自分を顧みることです。約100年前、オズワルド・チェンバーズ師は、ロンドンの聖書学校で学生たちに「誰かがやったということは、誰にでもやる可能性があるということを決して忘れてはいけません…油断は弱さを倍増させます」と語りました。
チェンバーズの言葉は、人が罪を犯すのを見るなら、自分の危うさに気づきなさい、というパウロの警告と通じています。パウロは、イスラエルの民が荒野を旅したときに不従順だったことを振り返り(Ⅰコリ10:1-5)、彼らの過ちから学び、同じ過ちを犯さないようにしなさいと、コリントの人たちに勧めています(6-11節)。過去の過ちに焦点を絞るのではなく、現在のうぬぼれに注意するようにと、「立っていると思う者は、倒れないように気をつけなさい」(12節)と教えています。
著名人の罪を知ると、みんなは首を横に振って非難しますが、その首を縦に振って「はい、私も同じことをする可能性があります」と言い、うなだれて祈るなら、これこそ有益です。また、倒れてしまった人や、自分は立っていると思っている人のためにも祈りましょう。
高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ(箴言16:18)。