1年で聖書を!
◆ 出エジプト記27-28
◆ マタイ21:1-22
聖書のみことば エレミヤ書17:5-11

 
人の心は何よりも陰険で、―エレミヤ書17:9


事実は小説より奇なりということばのように、実際にあった詐欺や偽装の事件は、架空の話よりも不可解だったりします。APニュースの記事によると、ジョージア州に住む女性が1,500ドル以上の買い物をして「100万ドル」と書かれた紙幣で代金を払おうとして逮捕されました。彼女は取り調べに当惑し、自分は騙されたのだと主張しました。あの偽札はコイン収集家だった元夫から受け取ったと話したのです。

100万ドル(約9千万円)という金額を考えるなら、それを本物の紙幣だと信じる人がいるだろうかと腑に落ちません。しかし、だからこそ、私たちは途方もない自己欺まんの持ち主であると、この事件は語っているのかもしれません。旧約聖書の預言者エレミヤは、「人の心は何よりも陰険で、それは直らない。だれが、それを知ることができよう」(エレ17:9)と語り、私たちの心の内にある信じがたい自己欺まんに驚いています。彼は、自分を正直に見つめない人が時々いると言っているのではありません。全員がそうだと言っているのです。
 

感謝なことに、神は私たちの心を探り、私たちには見えていない私たちのことも分かっておられます(10節)。神を知るなら、こう言わずにはいられません。「主よ、あなたの助けが必要です。私が自分に嘘をついていないか、そして、あなたに対しても正直であるかを教えてください。もし、あなたにも自分にも正直になれていないなら、どうか私を変えてください。自分の力で変わろうとするのではなく、あなたの力に頼って変わっていけますように。」

(Mart De Haan)

欺まんに満ちた世界で生き残る唯一の方法は、決して偽らない唯一のお方を信頼することだ。