1年で聖書を!
◆ 申命記3-4
◆ マルコ10:32-52
聖書のみことば ピリピ2:1-4

 
だれでも、聞くには早く、語るにはおそく、―ヤコブ1:19


去年の夏、近くの川でマス釣りをしていたときのことです。私は餌をやった近くの魚をじっと注視していましたが、ふと目を上げると、知り合いのデイブ・タッカー氏の姿がありました。彼はフライフィッシングのガイドとして名の知れた人です。すると、私は突然緊張してしまい、次の一投でしくじり、魚を逃がしてしまいました。集中すべきことから意識をよそに移したとき、こういうことが起こったのです。

W・H・オーデンは、仕事に夢中になっている人たちについて、興味深い詩を書いています。そこに登場するのは、ソースをかき混ぜているシェフ、手術中の外科医、船積書類を作っている事務員などです。オーデンは、「みんな熱中している。同じ表情だ。我を忘れて仕事をしている」と語っています。この「我を忘れて仕事をしている」という表現は、ピリピ人への手紙2章3~4節を思い出させます。それは「何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい」と語ります。
 

私は、誰かの話を聞くときは、その人に焦点を当てるようにしています。自分はどう見えるだろうかとか、相手はどう思っているだろうかとか、相手に何と言おうかなどということは全く考えず、ひたすら、その人に集中します。話を聴くことに熱中して、我を忘れましょう。その人を第一にしましょう。

(David Roper)

話を聞くことが、今日できる最高の親切かも知れない。