自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。―ピリピ2：4

カンザス州高校陸上選手権の2009年の大会で、珍しいことが起こりました。女子3,200メートルリレーで優勝したチームが失格になりました。しかし、さらに変わったことが起こりました。繰り上げ優勝したチームのメンバーが、くるりと向きを変え、失格したチームのメンバーに自分たちのメダルを渡したのです。

最初の高校、セント・メアリーズ・コルガンは一位でゴールしましたが、バトン・リレーのときにレーンからはみ出たと審判が判断したため、失格しました。そして、二位のチーム、マラナサ・アカデミーが繰り上げ優勝をしたのです。ところが、マラナサの生徒たちは、自分たちがメダルを受け取った後、セント・メアリーズの生徒たちの打ちのめされた表情を見て、選手個人に与えられたメダルをプレゼントしました。
　

何がマラナサ・アカデミーの生徒をそうさせたのでしょう。コーチのバーニー・ザルダは「私たちの今年の目標は、自分たちの栄光ではなく、神の栄光のために走ることでした」と語りました。この女子生徒たちの行為は、カンザス州中に伝わり、神の御名がたたえられました。

人の益になることを優先して、自分自身の利益や成果を二の次にしたならば、神の御名がたたえられます。優しく親切な行為が、人々を神へ導く最善の方法です。

（Dave Branon）

神を愛するとき、人々に仕える者となる。