イスラエルの多くの子らを、彼らの神である主に立ち返らせます。―ルカ1：16

アメリカには3千万頭のオジロジカがいますが、その多くは生存の危機にさらされています。その理由は銃ではなく、人間の居住地が拡大したことによる交通事故です。ある日、前方に大きな雌鹿が車道を横切ったのが見えました。そして、道路わきに立ち止まって後ろを振り返っています。私は、なぜあんな危険なことをしているのだろうといぶかしく思いました。ところが、鹿の脇を走ったときに分かりました。彼女の視線の先には、途方にくれて母親を見つめる2匹の子鹿がいました。子鹿たちは車道の向こう側にいる母親の後を追うことができず、身を翻して森の中に入って行きました。

鹿の家族だけではありません。私たちも予期しない危険や離別に遭遇します。マラキ書やマタイの福音書を読むと、私たちは問題を抱えた先祖をもつ、問題を抱えた子です。どうしようもなく天の御父の助けが必要です。私たちは、先祖の過ちを知って繰り返さないために（ネヘ9：2-3）、また、愛情深い親の配慮（ルカ15：18）の模範に従うために、天におられる御父の助けが必要です。
　

私たちには完全な赦し、模範、内から湧き出る愛情が必要ですが、これらを与えることができるのは天におられる御父だけです。神は、私たちが欠けのある先祖から生まれた、欠けのある子どもであることをご存知です。そして今でも、聖霊の助けと御子による救いを、私たちにくださいます。

（Mart De Haan）

神に立ち返って「早まった」ということはない。