1年で聖書を!
◆ Ⅰ列王記12-13
◆ ルカ22:1-20
聖書のみことばマタイ22:34-40

 
律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです。―マタイ22:40


いくつもの規則や「〇〇であるべき」という暗黙の掟で、がんじがらめだと感じたことはありませんか。昔のユダヤ人たちは、旧約聖書の600以上の掟と、当時の宗教指導者たちが課したさらなる規定を守らなければなりませんでした。人々の心情は察するに余りあります。このような状況の中でイエスは、義を追い求めているならば、「あなたの神である主を愛せよ」(マタ22:37)と「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」(39節)というふたつの戒めを守ればよい、と言われました。人々は驚愕したに違いありません。

つまりイエスは、私たちが神をどれほど愛しているかは、他人の扱い方によって分かると言われたのです。これは、すべての人の扱い方です。実際、色々な人がいますから、すべての隣人を愛するのは簡単ではありません。しかし、神を愛するがゆえに人を愛そうとするなら、相手がどうであれ、その人を愛する力が湧き上がってきます。神と隣人を愛するなら、他のことはすべて、正しく調整されていきます。相手を愛するなら、偽証を立てることはできないし、その人の財産や妻をうらやんだり、その人のものを盗んだりもしません。神のために人を愛するなら、自分を不当に扱った人を赦す力や、あわれみの心さえ与えられます。
 
今日、あなたを通して、神の愛を見るべき人は誰でしょう。その人が、愛しにくい人であればあるほど、あなたが本当に神を愛しているということが明らかになります。

(Joe Stowell)

神を愛することは、他人を愛する鍵だ。