1年で聖書を!
◆ Ⅱ歴代誌1-3
◆ ヨハネ10:1-23
聖書のみことば 詩篇119:129-136

 
あなたのみことばによって、私の歩みを確かにし、― 詩篇119:133


大航海時代(15~16世紀)に帆船で大海原を冒険した人たちは、危険な沿岸で舵取りをすることもありました。水先案内人たちは様々な航法を用いましたが、そのひとつは航海日誌の利用です。航海日誌は前人未踏の危険な海域を航行した先人たちの記録です。船の船長は、この日誌に記されている出来事を読んで危険を回避し、難所を切り抜けていきました。

クリスチャンの人生も多くの点で航海のようです。そして、人生の荒波の中で正しい舵取りをしなければならないのですから、このような助けが必要です。その助けが聖書です。神が「たましいの航海日誌」として与えてくださったのです。聖書の中の意味深いみことばを思い巡らすなら、神が試練の中でどれほど真実でいてくださったかを思い出します。詩篇の作者が語るとおり、危険は自分を取り巻く状況の中にだけあるのではなく、私たちの内面にもあります。それは、私たちが罪に引き寄せられていく傾向を持っているからです。この二重の危険性に対し、詩篇の作者は「あなたのみことばによって、私の歩みを確かにし、どんな罪にも私を支配させないでください」と祈っています(詩119:133)。
 

聖書の教えを瞑想するなら、神が助けてくださったときのことを思い出し、試練の中にあっても、神が導いてくださると確信できるでしょう。また、罪に気をつけなさいという警告も思い出すでしょう。これが「たましいの航海日誌」を持っている利点です。

(Dennis Fisher)

神のみことばを海図とし、聖霊を羅針盤とすれば、航路を誤ることは決してない。