1年で聖書を!
◆ 詩篇7-9
◆ 使徒18
聖書のみことば ピレモン1:1-9
 
年老いて、……パウロが、……わが子オネシモのことを、あなたにお願いしたいのです。―ピレモン1:9-10

自分の60歳の誕生日が来て、私の人生観はすっかり変わりました。私は以前、60代の人たちは「年寄り」だと思っていました。バリバリと働ける年数は、あとどれだけ残っているだろうと考えると、せいぜい10年ほどだろうと思いました。こんな不毛な考え方をしばらくしていたのですが、ふと、現役で働きに貢献している85歳の同僚がいることを思い出しました。それで、彼のところに行って60歳以降の人生について尋ねると、彼は過去25年間に、神がどれほど素晴らしい奉仕の機会を与えてくださったかを話してくれました。

使徒パウロは、ピレモンへの手紙1章9節で、自分のことを「年老いて」と言っていますが、これは今の私の老いの感覚に似ています。彼はピレモンに「年老いて、…私パウロが…わが子オネシモのことを、あなたにお願いしたいのです」(9-10節)と、彼の逃亡奴隷であるオネシモを、慈愛をもって引き取るように頼みました。この手紙を書いたとき、パウロは40代後半か50代前半だったと考える学者もいますから、今日の基準では、もちろん高齢者とは言えません。しかし、当時の平均寿命はずっと短かったのです。パウロは自分の老いを感じながらも、さらに数年間、主に仕え続けました。
 

年齢を重ねると、体力を始めとして、さまざまなことに限界を感じるような経験をするでしょうか。しかし、本当に大切なことは、主のために自分のできることをやり続けていくことです。みもとに召してくださるまで、そうしていくことです。

(Dennis Fisher)

神は年齢を問わずあなたを使ってくださる。あなたがその気であれば。