トニーは、失っていなかったものを探していて、探していなかったものを見つけました。その結果、思いがけない祝福を受けました。

彼女はアラスカ州のある施設で、バイブル・スタディーの世話役をしています。その施設には、麻薬やアルコール依存から立ち直ろうとしている人たちが暮らしています。あるとき、夫が運転免許証をなくしたというので、トニーはそれを探していました。夫の前日の足取りをたどって病院に行くと、キリスト教系の高校の聖歌隊がいました。運転免許証はありませんでしたが、心から神を賛美する生徒たちの歌声に感動しました。そこで、その夜のバイブル・スタディーで歌ってもらえないかと尋ねたところ、快諾してくれました。その夜、若者たちはやって来て歌い、人生をやり直そうとしている人たちに、音楽と交わりを通して希望と喜び、そして神の愛を届けてくれました。
　

運転免許証は、帰宅すると椅子の上にありました。つまり、トニーの外出は、天の配剤です。あの高校生たちの歌声を聴かせて、更生中の人たちに奉仕してくださいと依頼するように、神が導かれたのです。

神が私たちを導かれるとき（箴16：9）、神の方法は、私たちが予想もしないものです。ご自分の御名の栄光のために、私たちの不都合を用いられることさえあります。日々の生活の中でムッとすることが起こっても、「〇〇だったら良いのに」とばかり思わずに、「神は今日、何をくださるのだろう？」と考えてみるべきではないでしょうか。

（Dave Branon）

神は舞台裏におられて、舞台の上を支配される。