1年で聖書を!
◆ 伝道者の書7-9
◆ Ⅱコリント13
聖書のみことば 黙示録21:1-7
 
悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるから。―マタイ5:4

心が折れてしまったことはありませんか。ひどい仕打ちをされたり、裏切られたり、大失敗をしたり、または、大切な人を亡くしたり…きっと、ひとりで涙したことでしょう。

泣くのは良いことです。「嘆きを癒してくれるのは涙だけだ」と言ったのは、スコットランドの牧師ジョージ・マクドナルドです。少し泣くと、人は元気になれるものです。
 

イエスも、友人ラザロの墓の前で泣かれました(ヨハ11:35)。私たちが悲しいとき、イエスも悲しまれます(33節)。私たちが涙するとき、主は深くあわれみ、やさしく気遣ってくださいます。私たちが眠れぬ夜を過ごすとき、主はすべてご存じです。私たちの心がうめくなら、イエスの心も痛みます。主は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださる、すべての慰めの神です(Ⅱコリ1:3-4)。また、ご自分の民を慰めの器として用いられるお方です。

人生には、涙や慰めが必要なときが頻繁にあります。しかし、その慰めが最終的な答えではありません。いつの日か、死も悲しみも叫びもないときが来ます。すべてのものが「もはや過ぎ去った」(黙21:4)というときです。神は天国で、すべての涙をぬぐい取ってくださいます。天の父は、私たち一人ひとりを、深く愛してくださっています。ですから、私たちの涙をご自分の御手でぬぐい取ってくださるのです。

「悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるからです」と、聖書は語っています(マタ5:4)。そのことを忘れないでください。

(David Roper)

神は、悲しむ私たちを心にかけ、ともに悲しんでくださる。