1年で聖書を!
◆ エレミヤ書50
◆ ヘブル8
聖書のみことば ローマ8:31-39
 
私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。―ローマ8:37

世界の二大勢力が対立し「冷戦」と呼ばれる状況が続いていた20世紀後半のある時期、アメリカ合衆国の国民は核戦争の脅威と隣り合わせに生きていました。1962年、ソ連の核ミサイルがキューバに配備されてキューバ危機が勃発したとき、私たちは滅亡の淵にいるように感じました。それは、当時小学6年生だった私にとって、恐ろしい状況でした。

騒然としていた頃の奇妙な記憶のひとつが、学校の避難訓練でした。生徒たちは警報が鳴ると、原子爆弾から身を守るために机の下に隠れました。振り返って思うには、そんなことをしても何の助けにもならなかったでしょう。むしろ、偽りの安全意識を植え付けることになっていたかもしれません。
 
私たちは今日、あの頃と同じレベルの核戦争の脅威には直面していないかもしれません。しかし、恐ろしい脅威は、いまだもってたくさんあります。その中には、霊的な脅威もあります。エペソ人への手紙6章12節は、私たちの戦いは「主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するもの」であると指摘します。これらは確かに強大な敵ですが、私たちには、神の愛が与えられています(ロマ8:35、38-39)。また、神の武具も与えられています(エペ 6:13-17)。

戦いの結果はどうでしょう。私たちが立ち向かうべき敵の力は強大ですが、「私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となる」と聖書は語ります(ロマ8:37)。天の御父の内にあるならば、私たちは本当に安全です。

(Bill Crowder)

危険の無い場所が安全なのではなく、神の臨在される場所が安全なのだ。