芸術家で科学者でもあるマイケル・フリンは、「歌う鉢」を開発して、ミシガン州のグランドラピッズで行われた国際芸術コンテストに出展しました。この鉢は電気ではなく「協力」によって声を出しますが、協力は昨今、簡単には得られないものになりました。

私は、鉢に歌わせようとした人たちを観察しましたが、驚いたことに、誰ひとりとして鳴らし方の説明を読もうとしませんでした。説明には「みんなで協力して優しく揺り動かす」と書かれているのに、それぞれが自分勝手にいじくりまわして、何とか音楽を奏でようとイライラしながら試しています。そしてしばらくすると、「歌う鉢」が不良品であるかのように、がっかりした様子で去っていきました。
　

人生が思うようにならずに、イライラしたことが何度あったでしょう。あれこれと正しそうなことを試しますが、なかなかうまくいきません。神のことばに従わずに、自分のやり方で何とかしようとしていたからです。

「歌う鉢」の一件は、デザインした人の指示に従わずにあれこれ試しても、人生がうまくいくはずはないと思い出させてくれました。神に従うことを怠れば、私たちは互いに一致できず、神から離れてしまいます。世界のために作られた神のご計画を実行し、救いの道を知らせる（詩67：2）ためには、神の指示に従わなくてはなりません。和を大切にして暮らし、働く必要があります。人生がうまくいかないのは、神の計画に従うのを中断したせいかもしれません。

（Julie Ackerman Link）

人生という美しい歌の奏で方は、神が教えてくださる。