1年で聖書を!
◆ イザヤ書52-54
聖書のみことば エペソ2:14-18
 
信仰によって義と認められた私たちは、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。またキリストによって、……信仰によって導き入れられた……―ローマ5:1-2

東ドイツに50数年前に住んでいた人たちにとって、「壁」という言葉は、どこにでもある普通の壁を意味するのではなく、1961年8月13日に建設が始まった東西ドイツを分断する壁のことでした。やがてその「壁」は有刺鉄線と武装した警備員たちによって守られ、向こう側に行くことはほとんど不可能になりました。しかし1989年、この「壁」は壊されました。両国を隔てていた障害物は取り除かれたのです。

もうひとつの壊されるべき「壁」があります。それは、神と人を隔てている「壁」です。それは、男と女が最初に神に背いたときにエデンの園にできました(創世記3章)。それ以来ずっと、私たち人類は、神に反抗し続けています。通り抜けることのできないその壁を、想像してみてください。イザヤ書59章2節は「あなたがたの咎が、……神との仕切りとなり」と語ります。

しかし、イエスの死と復活が、神と人との和解を可能にしました(Ⅱコリ5:17-21)。「私の罪のためにキリストが犠牲になられた」と信じてキリストを救い主とするなら、あなたの罪の壁は壊され、神と和解することができます。キリストの死はまた、ユダヤ人と異邦人、自由人と奴隷、男と女の間に横たわる壁も壊しました(ガラ3:28)。

優柔不断という壁を自ら建てて、「救い」という神の贈り物の侵入を妨げる、などということがないようにしましょう。

(Cindy Hess Kasper)

聖書は、罪で全く荒廃した人間を、神がキリストによって完全に癒された記録だ。(Barnhouse)